リクルート流をヒントにした、起業の【3職種合体ワーク】とは?

my way

3カ月に1人辞める会社って、一体どんな会社?

・正味25年間の会社経営をする中で、私は50人ほどの社員を採用してきました。
・後で振り返ると、起業後3年間は、平均3カ月で1人辞めていきました。
・試用期間を3カ月にしている会社が多い中、私の会社に入社した社員は本採用を待つまでもなく、去っていったのです。

私のやり方を一方的に社員に押しつけ、業績アップに向けて1人で突っ走っていたから、そうなったことは言うまでもありません。

そして、挙句の果てにバブル・ショックで倒産寸前。一人を残して全員が会社を去っていきました。

起業してから5年、バブルの痛手からかろうじて立ち直ろうとしている矢先、私は複数のメンターから、こう言われました。

「これからは、リクルート流でいったらいいんじゃない?」

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

これは、かつてのリクルートのキャッチフレーズです。

自分で仕事ののチャンスを創り、そのチャンスをものにして、自己成長しよう、というものです。

このフレーズは今では使われていませんが、その精神、DNAは今も脈々と受け継がれています。

リクルートからそのDNAを受け継いできた一人として、それが起業後全然活かされていないことに気づいたのです。

私はそれから、社員へのマネジメントスタイルを、リクルート流にどんどん変えていきました。

要は、売ること、作ること、お金を管理すること。

ここで、「失敗しない起業の法則37」の読者からの質問です。

「早く起業するには、どんな準備をすればいいですか?」

実は、この類の質問が、今まで一番多かったのです。

かつての私もそうでした。

「30歳になったら起業しよう」と、大きな理由もなく考え、そして大きな考えもなく、無謀にも起業してしまいました。

そのツケが3年間の独りよがりの経営と、バブル後の悲惨な経営でした。

私は、今なら、起業前の当時の自分に、こう言ってあげたいです。

「ひとりで起業してもいいように、サラリーマンの間に、売ること、作ること、お金を管理すること、この3つを仕事の中で経験しなさい」

顧客の求人情報を募集する代理店の場合でいくと--。

・顧客に営業をかけて、求人情報の契約をもらうこと。
・求人情報を創り、顧客の承認を得て、求人情報誌・サイトに掲載すること。
・顧客からの入金、仕入先への支払を覚えること。

これをサラリーマンの間にできれば、そして自信が芽生えれば、起業することができます。

ひとつの方法は、上司の許可を得て、営業、クリエイティブ、経理事務の仕事をそれぞれ異動によって経験させてもらうという方法があります。

これは手堅い方法ですが、時間がかかりますね、各職種を1年経験しても3年掛かります。

それだけの余裕期間を取るならそれでもいいでしょう。

でも、質問に遭ったように、早く起業したいという事情や思いがあるのであれば、それでは間に合いませんね。

違う仕事は同時にできること、知っていましたか?

そこで、私が編み出したひとつに方法を伝授します。

それは「2職種合体ワーク」です。

営業とクリエイティブの2職種の仕事を同時に行うというものです。

具体的にご説明しましょう。

・営業社員には、顧客の前でカンタンなラフスケッチ、キャッチフレーズの提案をすることを推奨する。
・クリエイティブ社員には、顧客にヒアリング、プレゼンすることを推奨する。

そして、これを社員の評価システムに組み込みました。

つまり、2職種合体ワークをした社員の評価は上がり、給料が高くなるという仕組みにしたのです。

どうなったと思いますか?

社員の給料は総じてアップしたのです。

会社はどうなったと思いますか?

顧客接点が強化され、顧客評価が格段に良くなったのです。

例えば、顧客によっては、クリエイティブがいれば営業は不在でもよくなりました。

その分、営業のピュアセールスタイムは増えました。

社員の評価システムとリンクしていますから、会社の売上・利益はアップしました。

3つの仕事が自分のものになれば、「一人社長」になれる。

給与システムを変えたと前述しましたが、実は、社員が自分の業績をもとに給与計算できるように変えたのです。

会社の売上に対して利益はこれぐらい、あなたの給料分はその○%という情報をガラス張りにして、その算式をもとに、給料申請させたのです。

こうなると、営業とクリエイティブと経理の「3職種合体ワーク」になりますね。

質問者のあなたへの回答は以下です。

今の仕事を中心に売ること、作ること、お金を管理すること、3つの仕事を同時に行えば、「1人経営」の学習を常にしていることになります。

これができれば、自信もつき、早期に起業できる可能性が出てきます。

これが、リクルート流を応用してアレンジした、私独自の社員育成方法です。

ちなみに、私が経営してきた会社では、25年間で50人ほど採用した中で、起業した社員は8人、他には海外転職、人事のプロとしてスカウトされた社員もいます。

ご参考位までに。

☆起業前に準備する資金はどれぐらい?詳しくはコチラ↓