人は自分だけの利益を優先するもの?それではコロナに負けてしまいます。
年が明け、時が一歩前に進んでいるのに、コロナ禍の猛威が、さらに我々の前に立ちはだかり、ともすれば前に進むことをためらわせてしまいます。
こういう時、あなたはどうしますか?・・・という問いは昨年、耳にタコができる位あったのではないでしょうか?
なので、あえて言わせてもらいます。
発症しないように守りを固めながら(仮に発症したら早期に完治させ)、昨年、計画・準備したことを(していなければ今から早期に計画・準備し)実行しましょうということです。
前に壁があれば、踏みとどまるか乗り越えるしかありません。
それは自分しか決めることができません。
でも、鳥の目で俯瞰すると、踏みとどまれば、人類も時代も後退を余儀なくされそうです。
それでは、壁を乗り越えるために支えになるものは何でしょうか?
キーワードは「社会」です。
社会と自分がダイレクトにつながっていることに思いを馳せ、私は社会を良くするために○○を実行すると計画し、実行すればいいのです。
人は自分の利益のために動くと言われています。
一面、真理です。でも、「自分にしか」利益がない場合は、利益がなければ動かないことになります。
この視点には、もうひとつの大きな視点が欠けています。
人は、社会貢献して得る満足を大きな利益とするという視点です。
「マズローの欲求5段階説」によると、生理的欲求の上に、安全欲求、その上に社会的欲求が来ます。この説によると、安全も大事だが、もっと大事なのは社会に関わっている自分がいること、ということになります。そして、その上に来る承認欲求、自己実現欲求・・・自己実現の手段が「起業」なら、社会とつながっている自分にまずは気づく必要があることになります。
その気づきたい社会は、人の集合体であり、一番身近な社会の存在は隣人です。
隣人の満足を自分の利益とするなら、踏みとどまるわけにはいかず、壁を乗り越えようとする力学が生じるわけです。自分だけの利益を考えるなら、このコロナ禍の中、踏みとどまってしまいがちです。
あなたのマスクが死者を減らし、あなたのお金が企業を倒産から救っている。
身近な事例を二つ。
あなたも私も、そしてほとんどの人がマスクをしています。
もちろん、自分の命を守るためですが、一方、隣人を初めとする社会を守るためという意識もあるからです。その結果、どうなったでしょうか?
インフルエンザに罹る人は圧倒的に少なく、2019年よりも2020年の死者が減っているのです。つまり、マスクをかけることによって、あなたは社会貢献をしたわけです。
コロナ禍にあって、企業の倒産件数が減りました。これは、あなたの税金から拠出された支援金が企業を救ったからです。(ただし、支援金が途絶えた場合、倒産件数は一挙に増える可能性を秘めていますが・・・)
いかがでしょうか?
あなたが直接関与しなくても、あなたはダイレクトに社会とつながり、社会貢献活動に参加しているのです。
社会と自分とニューノーマルな関係をつくろう。
誤解を恐れずに言えば、コロナ禍は、社会を良くするために一人ひとりが立ち上がるきっかけをくれているのではないでしょうか。
テレワークによって、働くことはイコール通勤することではないという働き方の新しい常態、マスクと手洗いは当たり前というマナーの新しい常態、食事は家で済ませるものという、生活の古くも新しい常態・・・そんな新常態=ニューノーマルが、この1年で新しい価値を生み出しました。
ビジネスも、こういうニューノーマル、新しい価値に歩調を合わせていく必要があります。
社会と自分がつながっている意識があれば、起業も「社会貢献」を旗頭にすることは当たり前ということになります。
失敗せず、長く経営をしていくなら、隣人を救うビジネスになっているか、チェックしておきましょう。
あなたの場合はどうですか?
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