「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか」

vaccine

衝撃が走る、日本では珍しい企業の意見広告

5月11日の日経新聞、朝日新聞の「宝島社」の2面に渡る広告、ご覧になりましたか?

右肩に「緊急事態」

タイトルは、

「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される。」

キャッチコピーは、

「私たちは騙されている。この一年は、いったい何だったのか。我慢大会は、もう終わりにして欲しい。ごちゃごちゃ言い訳するな。無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。今こそ、怒りの声を上げるべきだ。」

写真は竹やりを持った複数の少女の真剣な顔と、中心に大きなコロナウイルス。

左下に、「宝島社」

実に衝撃的な広告だ。
日本では少ない「意見広告」というものだ。

この意見広告、あなたはどう思いますか?
賛否両論、さまざまな意見があると思いますので、ここでは、紹介にとどめておきますね。

「ワクチンを我々の手元に届けることが国の使命」

ところで、コロナ対策で、各地方自治体が注目している「山梨方式」、ご存じですか?

ひと言で言うと、感染防止対策をしっかりやっていれば、飲食も観光も大歓迎という山梨県の政策。これが着実に成果を上げているのです。

しかも、業績の厳しい旅行関連の会社に、飲食店の巡回をしてもらい、落ち込んでいる業績の回復に役立ててもらうという配慮までしている。

まさに、人命救助と経済の回復を同時に行っているという優れた知事のなせる業なのです。

この山梨県知事の名前は、長崎幸太郎氏。

開成高校から東大法学部、財務省と超エリートコースを歩んできた秀才で、高校3年生の時の家庭教師が、なんと、あの「今でしょ!」の林修氏だったのです。

3月10日、長崎氏が「お花見や歓送迎会はぜひやってください」と言ったことに対し、翌日、政府からの苦言報道がありました。

それに、長崎氏はこう返しています。

「田舎の歓送迎会や花見に口を出さないでいただきたい。感染対策に努力している山梨と感染が拡大している東京などを一緒にしないでほしい」

そして、4月15日、長崎氏はこう言い切っています。

「一刻も早くワクチンを我々の手元に届けることが国の使命であって、何やってるんだと、はっきり言って怒りに近い思いを持っている」

宝島社の怒り、山梨県知事:長崎氏の怒り、共通しているようです。