自著「愛の会社エグジット」出版記念:東名阪書店訪問記

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出版社の書店営業の大変さが実感できた1週間

2021年、7月9日の大阪、布施駅前の「ヒバリヤ書店」をもって、私の名古屋・東京・大阪の書店巡りは終了しました。

トータル36店。
正味1週間の活動でしたから、1日平均約5店。

営業スタッフ当時に戻ったような、不思議な達成感を味わっています。
とはいっても、体力は若い当時のようなわけにはいきません。

POP類の入った紙袋、書類の入ったカバンをそれぞれ手に持ちって歩き、時には急な階段を上り降りしたりするのです。

特に大変だったのが、雨が降った時に対応できるようにビニール傘も合せて持ち歩いたこと。持ちにくいのはもちろん、実際雨が降った時、片手にカバンと紙袋を持ち、もう一方の手で傘をさすことになるので、アンバランスな重さから、使い慣れない筋肉を酷使してしまったのです。

決して老体に鞭を打つ、とは言いたくありませんが、私の体力は確実に若い頃のものとは違っていたようです。蓄積疲労から、筋肉痛に悲鳴を上げていました。

私は、東京から戻った次の日、7月7日に、よく利用する接骨院の先生に、念入りのマッサージをお願いし、大阪行きに備えたのです。

「クルマで回ればいいんじゃない?」
そんな声も聞こえてきましたが、そんなわけにもいきません。
クルマがないと生活できないと言われる名古屋にいながら、実は私、ペーパードライバーなのです。

会社エグジットする前の会社、㈱アドステージの経営をしていた頃、私は営業スタッフに対してクルマを使用禁止にしていました。

時間が不規則で仕事が夜になってしまうことも多かったこと、商品をクルマに積んで走り回る営業形態ではなかったことから、社員の安全、事故の未然防止を考え、そうしました。

中には、それなら結構ですと入社を拒否した優秀な営業スタッフもいましたが、会社エグジットするまで私はこだわり続けました。

今回、クルマの便利さは確認できたのですが、これから運転しようと思うより、両手に重い荷物を持っても息切れしない体力をつけようと・・・。

毎日ストレッチ少々、自転車で1時間ぐらいの運動量をこなすようにはしているのですが、時々やらないこともあり、反省です。

「書店に流通させたい」という強い思いが「商業出版」を実現させた

さて、実は私、1冊の小説と1冊のビジネス書を自費出版したことがあります。
2017年のことでした。

納得のいく会社エグジットを終え、できた時間の中で、学生時代からの夢だった執筆・出版を始め、その第1弾・第2弾と立て続けに出版したのですが、自費出版なので、出版社や取次店の流通を使うことはできません。

自ら販売して回ったのですが、もちろん書店にも置いていただけるように営業活動も行いました。その結果、快く置いてもらえる書店もあったのですが、ほとんどの書店はおいてもらえませんでした。

今回改めて書店巡りをして分かったことは、日々たくさんの点数の出版物が各出版社から届く中で、自費出版の持ち込みを受け入れるスペース自体がないということでした。

自費出版の経験をしてみて、私は書店に流通する「商業出版」をしようと考え、今回、念願を叶えることができたのです。

だから、真っ先に書店の現場を訪問しようと考えたというわけです。

昭和世代が、書店で「愛の会社エグジット」に出会う日

7月9日、大阪から名古屋に帰ってきて、とても嬉しい出来事がありました。

馴染みの飲食店で夕食を取っていると、60歳の還暦になったばかりの知人、Nさんが入ってきました。

開口一番、こう言ってきました。
「本出したって聞いたよ。明日買いに行くから、本屋さん教えて?」

私のちょっとした旅の疲れなんか、一挙に飛んで行ってしまうような嬉しさがこみ上げてきました。

そして、次の言葉に、私の心は震えました。
「昭和世代は、本屋さんで買わないとね」

確かに昭和時代、Amazonはありませんでした。
そして、「愛の会社エグジット」の購入層は、Nさんのような世代がメインです。

今回、書店訪問をして本当に良かったと思った瞬間でした。

書店訪問を終えて、店長、店員さんが本の販売にどれだけの熱量を向けているか、少しではありますが、垣間見ることができました。

好意的に手書きPOPを受け取ってくれる方も多く、中にはその場で設置してくれる方もいらっしゃいました。

心より御礼申し上げます。
有り難うございました。

どうか、後継者のいない経営者が本書を手にし、会社を第三者に売却することによって、自らに次の人生、そして家族や社員。取引先などの利害関係者の幸せを創造し、大廃業時代が来るといわれている日本経済を救うきっかけになりますように。

――我を愛する心をもって 人を愛するなり――  (西郷隆盛)

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