本気なら、社長への直談判ぐらい、恐れてはいけない

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サラリーマン時代、東京にいた頃のことです。
仕事で苦境に陥ったことがありました。

あるプロジェクトを企画し、上司から承認をもらうべく、あちこちと奔走しました。実現直前まで行きましたが、残念ながら、結局は承認を得ることができませんでした。

やけ酒を飲んでいたら、一緒に飲んでいた同僚の男性から、こう言われました。

「君は本気じゃない!」

悪酔いしていたたこともあり、私はその言葉に激怒し、相手につかみかかる寸前までいきました。

「社長に直談判もせず、酒で憂さを晴らそうなんて、本気じゃない証拠だよ」
その言葉に、私は一挙に酔いが醒めました。

「社長に直談判する方法が残っていた」

次の日、社長にかけ合ったところ、その熱意が通じたのか、「やってみなさい」と、トップダウンで承認を得ることができました。

喜び勇んで職場に戻ってくると、今度は、同僚の女性にこう声をかけられました。

「あなたの本気は人を動かすのよ」

前後して2人から言われた「本気」という言葉は、私に勇気と自信を与えてくれたのです。

この出来事は、私が起業する時の支えになってくれました。

あれから30年。事業承継も無事終えることができました。

ふり返ってみると、起業してから事業承継するまで、何度か大きな苦境を経験しましたが、それをくぐり抜けることができたのは「本気のエネルギー」を発揮できたからに他なりません。

経営で「本気」がいちばん試される時が2つあります。
それは、起業する時と事業承継する時です。

つまり、入り口と出口が大事ということです。

あなたの「本気」は、どこで発揮しますか?