廃業したくない起業家が、日頃から顧客に提供する「3つのギブ」はコレだ!!!

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あなたに、台風10号の影響はありませんでしたか?

無事でお過ごしであることを祈っております。

危機の時こそ、人間の結束力が試されるもの。

さて、今から20年前の2000年9月11日~12日にかけて「東海大豪雨」がありました。

私の当時の家は、決壊した新川の外側にあり、かろうじて浸水から逃れることができたのですが、新川の内側と本流の庄内川の間の西枇杷島は2mほど浸水してしまいました。枇杷島橋も、川の濁流に飲まれていました。恐ろしい光景でした。

夜空からは自衛隊のヘリのパラパラという音が響き渡っていますが、決壊地域にはなかなか降りてくることはできません。
しかも深夜です。

土手の上には、地域住民が集まっていました。

趣味で持っていたのでしょう、ある人が家からカヌーを持ち出して来て、仲間たちと共に人命救助に当たっていました。

地域住民の結束力を感じた瞬間でした。

数日後、水が引き、その日は快晴でしたね。

ボランティアの学生を中心に、たくさんの人たちが枇杷島に集結していました。

私は、既に他界していた父親がお世話になっていた新川病院に、ささやかながらではありますが、支援金を病院に納めさせていただきました。

おかげさまで、水害に遭った枇杷島から死者はひとりも出ませんでした。

そして、5年かけて、新川、庄内川の堤防補強、川底のしゅんせつなどを実施し、同じ規模の豪雨が来ても床下浸水の9割は減る状態までに環境を整えることができたはずなのですが・・・。

昨年の10月、台風19号によって、千曲川の堤防が決壊しましたね。

あの規模の雨量だったら、また決壊しかねないようです。

1カ月の雨量が1日で、ということは、20年前は考えられないことでした。

自然の猛威が倍加していることを忘れたくないものです。

今回の沖縄、九州のように、早目の緊急避難、綿密な備えが必要な時代になってきました。

あなたもお気をつけください。

顧客との取引関係だけなら、危機の時に会社はひとたまりもない。

東海大豪雨の折、私の会社のメンバーのひとりは、水害に遭った顧客のところに出向き、一緒に汗を流して、危機を乗り越えようとしました。

自慢したいわけではありません。

日頃から、災害があったら、顧客の安否確認をし、少しでもできることがあれば、できる範囲でしてあげようという考え方を浸透させていたからです。

起業後、会社を長く続けていくことができるのは、顧客の「おかげさま」です。
顧客からの収入があればこそ、です。

もちろん、商品・サービスの満足に対する正当な対価ではありますが、そう杓子定規で割り切ってしまったら、長いおつき合いはできません。

お互いがお互いの発展を望み合う人間関係を築きあって初めて、長いおつき合いができるものです。

バブル・ショック、リーマン・ショック、コロナ・ショックという経済的なショックが訪れて、その人間関係の真価が問われます。

コロナ・ショックで廃業する会社は増え、失業者は増えるでしょう。
事実増えていますが、まだまだ続くでしょう。

日頃から「非取引ギブ」をしておこう。

そんな時に選ばれる会社は、日頃から顧客に「取引」以外の「非取引」のギブをしているかどうかで決まります。

<非取引のギブ>

➀顧客がほしがっている情報を提供している。
②顧客が困った時、そばにいて悩みを聞いている。
③目標に向かっている顧客の隣で、同じ目標を見ている。

いかがですか?

この3つは、取引「額」に直接つながる行為ではありません。

ところで、水害に遭った顧客のもとに行くのは②ですね。

あなたが起業するなら、この3つのギブを忘れないでください。

起業してみたがなかなかうまくいかないなら、「非取引」の人間関係に思いを馳せましょう。

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