300万円使い切った。支払できる金が、手元にない・・・さあ、どうする?
起業してしばらくは、会社にはそんなに大きな財産はありませんよね。
仮に、起業したあなたの手元に300万円あったとしましょう。
これは、半年分の生活費と、事業行うための資金の合算です。
売上が上がらなければ、最初はお金が出ていくだけです。
売上を上げたとしても、入金があるのは1カ月後。
そのために300万円を用意しているわけですが、半年の間に収入が支払を超えなければ会社は倒産してしまいます。
そういう意味では、今日明日の収入、支払がすべてですね。
300万円を使い切った後に、今、支払いのできるお金がなければアウトです。
そして、この残ったお金を積み上げ、恒常的な利益体質をつくっていくことが、経営者のいちばんしなければいけない仕事になります。
P/L経営で、まずは納得の財産作ろう。
そこで、当面はP/L主体の経営をお奨めします。
P/Lは、損益計算書です。
いわば、会社の家計簿と言ってもいいものです。
会社をつぶさず、サバイバルしていくために必要な帳簿です。
対して、B/Sは貸借対照表です。
今現在、いくらの財産があるかを表す帳簿です。
起業後しばらくは、会社を揺るぎない存在にするための、財産を作る期間と思ってください。
お金を絶やさず、残ったお金を利益として、毎年積み上げていきましょう。
銀行からの借り入れができたとしても、全額すぐ返せるお金を積み上げておき、バブル・リーマンショック、コロナ問題のような不測の事態が起きても、会社を続けられるように、備えをしておきましょう。
売上-仕入-経費=営業利益
この単純な数式を念頭に経営したいものです。
・売上が上がらなければ経費を削減しましょう。
・経費でいちばん大きいのは人件費です。
・人件費の中でいちばん大きいのは社長の報酬です。
つまり、真っ先に、あなたの報酬を削ることになります。
そう覚悟して経営しましょう。
・経費がこれ以上削れなければ、売上を伸ばしましょう。
・仕入を見直しましょう。
・上記2点のシンプルな法則で、会社を成長させていきましょう。
☆時は金なり。信用は金なり。お金は子どもを生み、増え続ける。(ベンジャミン・フランクリン/アメリカの政治家)
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