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ところで、波平さんの年齢、知っていますか?
9月21日は「敬老の日」です。
老人を敬う日ですが、この「老人」という言葉、還暦を過ぎた自分にとっては、気になる言葉です。
私が小学生だった頃、失礼ながら、「サザエさん」の波平さんは老人と思っていました。
おじいさんで、あの風貌からそれが老人と思っていました。
失礼ながらというのは、(今思うと、ということですが)波平さん、実は54歳なのです。
あなたはご存知でしたか?
当時の定年は55歳だったのです。
還暦にも満たない対象者を老人と思っていたのです。
波平さんの役割としても、まだ働いていなくてはいけません。マスオさんと一緒に、鼻を赤くしながら寿司折りをぶら下げて帰宅。奥さんであるフネさんに叱られるというシチュエーションが物語の中で定番になっていましたから・・・。
だから、定年前の54歳である必要があったのです。
その当時で言うと、私は既に波平さんを抜いて還暦を越していますから、残念ながら、明らかに老人です・・・。
何と、寿命は、50年前より12年延びた!!
でも、現状はどうでしょう。
老人のスタート年齢に明確な基準はありませんが、どうやら上に延びているようです。
・老人ホームへの入居対象は65歳以上。
・国民年金法による老齢基礎年金の支給時期は65歳です。
企業の定年も、60歳から65歳、これからは70歳の時代になろうとしています。
私が小学校だった今から50年以上前より、10歳以上老人年齢が延びているようです。
平均寿命の側面から見てみましょう。
1970年 男性/69,18歳 女性/74,66歳
2019年 男性/81,41歳 女性/87,45歳
50年間で、男女とも12~13歳寿命が延びているのです。
サラリーマンの定年後は余生を送る。これが「老人」の定義?
でも、平均寿命は病気で寝たきりの人たちも含んだデータになります。
健康状態の寿命、「健康寿命」で見てみます。
2019年(試算) 男性/72,68歳 女性/75,38歳
男女を合せて計算すると、平均寿命と健康寿命は約10歳違います。
1970年に当てはめると、当時の健康年齢は61~62歳になります。
55歳でサラリーマンが定年になると、後の人生は「余生」「余命」だったのです。
予防医学や医療の発達、食料の安全性の向上などで、これからも寿命は延びていくでしょう。
まさに、人生100年時代です。
それでは、これからも定年がどんどん伸びていき、余生、余命がプラスされた人生という価値観は変わっていかないんでしょうか?
NOです。
そもそも、人生に余る生・命があるというとらえ方は良くないですね。その価値観、変えるべきです。(65歳以上の人口は3分の1.実は既に、大枠の価値観は変わっているのですが、実体はまだまだその価値観は残存しているようです)
残念ですが、定年退職からの人生が余生・余命=老人、これが「老人」の基準だったようです。
あなたはどう思いますか?
たとえば永ちゃん。70歳の団塊の世代が「老人」の概念を、ロックンロールで吹き飛ばした♪
ところで、私は自分を老人とは思っていません。
多分、65歳になっても、70歳になっても、80歳になっても、自分の思う生き方ができている限り、現役世代だと捉えています。
無理やり意地を張っているわけでもなく、格好つけているわけでもありません。
これには理由があります。
団塊の世代が、勇気をくれるのです。
戦後の日本を引っ張ってきたのは、この世代です。
その中には、今も若さをほとばしらせて歌うロックンロールの矢沢の永ちゃん、声の音域が下がるまでは現役を続けると言っている小田和正さん・・・♪
他にも、例を上げたら、枚挙に暇がありません。
団塊の世代が、我々に現役でいることの素晴らしさを、背中で教えてくれているのです。
我々も、次の世代にそう思ってもらえるように生きていく楽しみがあります。
もはや、「老人」という呼び名は廃止しましょう。
使うにしても、
「現役のご卒業おめでとうございます。今までお疲れ様でした。有り難うございました」
というようなものにしたいものです。
自分の「起業力」をつける。サラリーマンは、その登竜門という価値の時代。
今の会社の平均寿命、ご存知ですか?
24歳です。
世の中の定年が上に伸びたとしても、人の寿命が延び、会社の寿命との差が開けば開くほど、1社の会社で定年まで働くことはムリになっていくでしょう。
ということは、どの会社でも働けるキャリアとマインドを身につけ、自分で起業する力をつけておく必要があるのです。
つまり、ずっと自分の人生の主役、現役を生きることが、これからの人生の価値観になるのです。
もう、老人という言葉は止めましょう。
あなたなら、どんな言葉にしますか?
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