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「子孫に美田を残さず」
これは幕末の志士、西郷隆盛の言葉です。
子孫に財産を残すと楽をして、結局はダメになる。
だから何も残さず、自分の力で生きることを託す。
その方が、子孫は幸せになると――。
ところで、今は2世3世の政治家が多くを占め、高齢化する時代になりました。
彼らは親のジバン、キバン、カンバンを引き継ぎ、それを自分の実力と錯覚しているように見えます。
そして、国民に対し、日本が抱える課題を子孫に先送りするという愚行を行っています。
たとえば――。
・年金は目減りし、崩壊寸前のところを綱渡りしています。
・コロナ禍で多額のお金を投じていますが、これはこれから子孫が払わなくてはいけない税金に色を変えていきます。
つまり、国の借金はこれからの国民に負担させようとしているわけです。
・沖縄問題、北方領土問題、中国・韓国との領土問題などの外交問題も前に進まず、次の政権よろしくとばかりの答弁をし、外国からの干渉に無防備になっています。
・日本を狙ったサイバー攻撃の件数は、なんと5年前の8,5倍になっています。
かつて田中角栄首相と大平外務大臣が、中国の毛沢東書記、周恩来首相と渡り合って日中国交回復を実現しました。その勇気を、今の政治家からは微塵も感じられません。
まさに「子孫に臭田を残す」です。
2世3世に美田を残したおかげで、これからの子孫は苦労させられることになるようです。
あの世で、西郷隆盛はどう思うのでしょうか。
世代交代だけが問題解決の糸口になる
企業の場合は逆です。
今、後継者のいない社長は全体の3分の2を占めています。
先送りすれば廃業するしかありません。
このままだと、2025年に127万社が廃業し、650万人の失業者が出ると警鐘が鳴らされています。早期に第三者に事業売却することが、それを防ぐ最大の方法です。
日本の政治体制を大変革し、起業の廃業を防ぐための共通の方法がひとつだけあります。
世代交代することです。
若さは問題を持ち越しません。歴史が証明するところです。
荒療治で血を流すこともあるとは思いますが、子孫に臭田を残さず、企業を中心とする日本経済を救うためです。
変革への残り時間はそんなに多くはありません。
◇後継者のいない経営者に世代交代を促す1冊
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