障害物があれば、人は乗り越えようとします。
「なぜ山に登ろうとするのですか?」
言葉に詰まり、相手はこう言います。
「そこに山があるから」
理由を越えたところに、人間の習性があることを感じさせる言葉ですね。
◎自分の前にあえて障害物を置こう、というお話。
目の前に障害物があったら、あなたはどうしますか?
人間の習性もありますが、科学的にも、運動の法則が物語っています
走れば空気抵抗にあいます。
人間やモノが動けば、遠心力と重力が戦って熱量が上がります。
摩擦が起こります。
つまり、動けば、何らかの抵抗にあうのです。
抵抗にあうのが嫌だったら動きません。
でも、それでは成長がストップしてしまいます。
だったら、自ら抵抗の障害物を設定したほうがいいということです。
超え甲斐がありますし、自分の成長が予測できます。
●ゴルフの女子プロ、「シブコちゃん」のお話。
昨年の全英オープン優勝、見事なものでした。
さて、彼女のホームグラウンドには、「シブコの木」があるそうです。9番ホールの240ヤード先に立ちはだかる障害物です。彼女は、中学1年生の時に、その木を越えたそうです。スゴイですね。だから、「シブコの木」と命名されたのですね。
全英優勝の原点が、その木のようです。
●周りの反対という障害物が、私の背中を押してくれた話をひとつ。
起業する時のことなのですが、ほとんどの人から反対を受けました。
反対されればされるほど、起業したくなるものなのです。
不思議と、起業に向かって挑んでいる自分がいるのです。
正直、どうしようか悩んでいる部分もありましたから、反対がなければ起業しなかったかもしれません。
◎ワンチームで「コロナの木」を越えよう。
今、コロナウイルス問題で、人間社会が揺らいでいます。
あなたが最近悩んでいたことが、ひょっとしたら、一挙に吹っ飛んでしまったかもしれませんね・・・そう、とてつもなく大きな障害物が目の前に立ちはだかったからです。
乗り越えるしかありませんね。
でも、ひとりだけの障害物ではありません。
ワンチームで乗り越える障害物です。
しかも、他人も自分もという線引きは、今回ありません。
他人と障害物競走する必要はないのです。
そして、乗り越えることができれば、新しい人間社会のスタートです。
アフターコロナの「私たち人間の幸せな社会」に向かって、まずは、あえて障害物を置いてみましょう。