WITHコロナ時代、「ひとり社長」がたくさん誕生する。

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起業は、「こうしたい」という強い思いから。

「ひとり社長」で起業する人が増えています。

先日の『ガイアの夜明け』に、「CBクラウド」という会社が紹介されました。

全国1万5000人の、「Pic Go」という車両を使って運送を手がけるフリードライバーを束ね、成長している会社です。

社長は32歳。

養父の「物流業界を変えていこうというひと言に心を動かされ、一緒に会社を運営しようとした矢先、残念ながら養父は他界してしまいました。

遺品を整理していたところ、「フリーランスドライバー クラウド軽貨物運送 『軽town』」という企画書が見つかり・・・彼は、ひとりでCBクラウドを設立したのです。

その企画書には、個人事業主(フリードライバー)をこう変えていきたいという養父の夢が綴られていました。

7年前のことでした。養父の意志を受けての創業だったのです。

・・・泣けますね。

起業は、社会の〇〇を変えて、◇◇を幸せにする――いわゆる会社の理念、志があってこそ意味を持つ――私は、自分の経験からそう思います

それを、今は亡き養父とCBクラウドの社長は如実に示してくれています。

・フリードライバーのひとりの男性は、もと物流会社の委託ドライバー。
今は、その当時の2倍の年収があると、充実の笑顔を向けてきます

・ひとりの女性は、過去のパートの業務に比べて5倍の収入になったと、感謝の笑顔を向けてきます。

・コロナ問題で荷物が減った優良ドライバーには、新しく始めた「24時間買い物代行サービス」の仕事を奨めてるようです。

養父と握り合った理念、志の原点が、社長を突き動かしているのでしょう。

フリードライバーの一人ひとりを大事にしていこうと・・・。

そして、彼は、物流の仕事を「モノを運ぶだけではない、インフラを担う仕事」と定義づけています。

だからこそ、24時間買い物代行サービスのような、新しいビジネスのアイディアが生まれ、フリードライバーに新しい仕事がもたらされるのですね・・・。

「ひとり」なら、リスクは自分だけです。

フリーランス、個人事業主、法人格の小企業――起業のかたちはいくつかあるでしょう。

でも、CBクラウドの例に見るように、社会の変化が業界の変化を生み、ビジネスの変化にシフトし、「ひとり社長」の存在感が増す世の中に変化してきているのは確かです。

「WITHコロナ」でそれが促進され、「AFTERコロナ」になったら、企業も個人も、「雇用」より「起業」でつながり合うことが、大きな存在価値になるのではないでしょうか。

また、このご時世です。

いつ会社の余剰人員になるか分からない時代です。

会社自体がなくなるかもしれません。
そのリスクを前向きに回避するため、今のうちから副業にトライしておくこともひとつですね。

起業するというのは、社員を必ず雇って行うものと誰が決めたわけでもありません。

ひとりでもいいのです。

経費の中で、いちばん高くつくのが人件費です。交通費、保険代などもひもづき、給料の2倍が本当の人件費と思っておきましょう。

人材採用・育成がうまくいけば、あなたは大きな利益を手に入れることができます。

一方、失敗すれば、いちばん大きな損失を抱える可能性もあるということです。

自分のやりたいことを、自分の力だけでやってみたい――そう考えるなら、まずは「ひとり社長」から始めても問題ないのではないでしょうか