コロナ禍は、「エッセンシャルワーカーを大事にせよ」と警告している。

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エッセンシャルワークは危険と隣り合わせ。

「エッセンシャルワーカー」という言葉、ご存じですか?

コロナ禍で広まった3種の神器と言ってもいい言葉です。
ちなみに、2つの言葉とは、「テレワーク」と「ソーシャルディスタンス」です。

エッセンシャルワーカーとは、「私たちの日常生活における、必要不可欠な仕事を担う人」という意味。エッセンシャルの日本語訳は「必要不可欠」です。

それでは、どんな職種の人を指すのでしょうか?

コロナ禍を背景として考えてみましょう。
「コロナ禍の中で」と但し書きを入れてみます。

医療従事者・・・コロナ禍の中で、医師や看護師が求められています。
介護士・保育士・・・コロナ禍の中で、社会的弱者を支援する人が求められています。
スーパー・コンビニ・薬局店員・・・コロナ禍の中で、食料や薬を販売する人は日常的に求められています。
バス・電車などの運転士・・・コロナ禍の中で、仕事や買い物などで移動する時に日常的に求められています。
トラック運転手・・・コロナ禍の中で、ネット上での買い物が増え、荷物量が増えていますから、配達する人は常に求められています。郵便配達員も、ここに入りますね。
役所の職員・・コロナ禍の中で、公的な手続きが急増していますから、大量の仕事を処理する人が求められています。
ごみ収集員・・・コロナ禍の中で、マスクなどの危険ごみを処理する人が求められています。

以上7つの職種をエッセンシャルワーカーとして取り上げてみました。

社会に必要不可欠なのに、人手不足と感染リスクに悩まされている。

それでは、エッセンシャルワーカー、7つの職種の共通点は何でしょうか?

・コロナ禍の感染リスクを常に抱えている職種であること。
・人手不足で困っている職種であること。
・水道やガスの社会インフラ同様、コロナ禍によって社会的ニーズが急増しているインフラ職種であること。

もともと人手不足の職種群です。

その上で、働く本人がリスクを抱えながら仕事をしなければいけない環境にありますから、人手不足は慢性的な課題になってしまいます。

エッセンシャルワークへの支援に大きな税金を投入しよう。

それでは、社会貢献職種ともいえるエッセンシャルワーカーの人材不足を解消し、就業者に満足して働いてもらうためには、どうしたらいいと思いますか?

一例をピックアップしてみます。

・給料などの待遇を良くするために、エッセンシャルワーカーへの国の支援を厚くすること。特に、医療従事者への今回の支援は少なすぎます。赤字病院が軒並み増えている窮状を見据えるべきです。

・AI、IoT、ロボットの導入によって、人手不足を解消し、働く環境を整備すること。
介護士の腰の負担を軽減するロボット、スーパー・コンビニのレジの簡略化・無人化などの推進、マイナンバーカード導入による役所事務の仕事量の軽減、国民への支援金の早期支給など、国と民間企業が手掛けることはたくさんあります。将来的には、自動運転で、運転手・運転士の人手不足の解消が見込めます。

2つの例に見るように、何よりも国が本腰を入れるべきということです。

コロナ禍によって、今まで出てこなかった、たくさんの問題が湧きあがってきました。でも、この問題をすべて一挙に解決することはできません。
一つひとつ解決し、ニューノーマルの世界を創り上げていく必要があります。

その中で、国が今、真っ先に手がけなければいけないことは、国民の身を守るためのインフラを整備することです。

そのためには、エッセンシャルワーカーへの支援を厚くすることが一つの解決策です。

失業者も増えていますから、それによって、エッセンシャルワークへの職種転換を促すこともできます。

緊急事態制限のように、国民の自助・共助努力をメイン政策にしてはいけません。

エッセンシャルワークに大きな税金を投入し、国民を守る政治・行政を具体的に行うことを望むものです。