ポケットから「きゅん」は、耳に残る究極の【オノマトペ】

onomatopoeia

「ワンワン」擬声語+「ガチャン」擬音語+「きゅん」擬態語=オノマトペ

「ポケットからきゅんです!」という歌、ご存知ですか?

「ひらめ」という女性シンガーが、2020年6月3日に、自分のTikTokアカウントで15秒バージョンを投稿したことがきっかけで、大ヒットした曲です。

この「きゅん」という言葉、懐かしくありませんか?

少女漫画の中で、恋する女性が頬を染め、星形の瞳を大きくしている姿、そのそばに「きゅん」という丸文字・・・そんな光景が思い浮かびます。

決して「きゅん」という音がするわけではありませんが、実際に聞こえてくるようなリアルな言葉ではありませんか?

これは、「ふっくら」「すべすべ」同様、擬態語といいます。

そして、「ワンワン」「ブーブー」などの擬声語、「ガチャン」「ドカン」などの擬音語を含め、こういう言葉を【オノマトペ】と呼びます。

【オノマトペ】とは、さまざまな動きや状態の音を言葉で表現したものを指します。古代ギリシャのonoma(名前)とpoiein(作る)を合せた言葉「オノマトポイーア」が語源と言われています。

オノマトペには、余りに身近な法則性がある

このオノマトペに関して、2つの身近な例をピックアップしてみます。

1.ひとつの行為に複数のオノマトペ

・笑う:ニコニコ、ニンマリ、ガハハ
・歩く:てくてく、スタスタ、のっしのっし
・洗う:シャカシャカ、ゴシゴシ

他にもたくさん出てきそうですね。
あなたも、ふと思い浮かべたオノマトペがあるのではないでしょうか?

2.カ行~マ行」の2番目の言葉+ヤ行=オノマトペ

今回オノマトペをいろいろ集めていったところ、発見した法則です。

・カ行の「キ」:きゃん、きゅん、きょろきょろ
・サ行の「シ」:シャン(とする)、シュン(とする)
・タ行の「チ」:チャン(とする)、チュンチュン、チョン
・ナ行の「ニ」:ニャンニャン、ニョロニョロ
・ハ行の「ヒ」:ヒュン、ひょん(なこと)
・マ行の「ミ」:みゃあみゃあ(名古屋方言)

すべて埋めることはできませんでしたが、これはオノマトペの法則性のひとつではないでしょうか・・・。

オノマトペを加えると、最高のキャッチフレーズができる

さて、長年に渡って広告業に携わっていると、このオノマトペは消費者を引き付けるためのコピーワークによく利用されています。

犬や猫をメインビジュアルすると、広告効果は抜群に良くなります。
経験上、私はそれと同じだと捉えています。
オノマトペは、「可愛い」「愛情」「肌感覚」「生活感」を言葉で表現できるからです。

ところで、私はかつて、あの南の島の緑の怪獣「ガチャピン」に似ていると言われていました。頭が大きくて垂れ目という風貌がそう言わせたようです。

ガチャピンという名前の由来を調べてみると、初期の頃、彼は「ガチャガチャピンピンのガチャピンです!」と自己紹介していました。
まさにガチャピンは【オノマトペ】だったのです。

ガチャガチャに何にでもチャレンジし、常にピンピン元気・・・きっとそういう意味なのでしょう。(ちなみに、ガチャピンはNHKの「チコちゃん」と同じ、永遠の5歳のようです)

ガチャピンの、スポーツ万能でチャレンジャーであるところを気に入り、私は周りから「あだ名は?」と聞かれると、「ガチャピン!」と答えることにしています。

そう答える以上、チャレンジャーで、元気でなくてはいけません。
それがまた、励みになるんですけどね(^^♪

あなたも、オノマトペを使って、自分のキャッチフレーズをつくってみてはいかがですか?
インパクト強いですよ。
印象にも残りますしね・・・。

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