起業・事業承継に成功する人は、自分に「労」ができる人

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なかなか前に進めないなら、まずは自分を労ってあげること

かつて参加した、東京の、あるランチ会でのこと。

主催者から、こんな質問がありました。

「物事を実行しようとしてもなかなか進まない。自分はがんばっているのだけれども、結果を出すまでには至っていない。スランプだ。そんな時どうしますか?」

ある男性の参加者から、こんな回答がありました。
「自分を労わることですね」

調子のいい時は、惜しみなく時間をつかえばいい。
でも、苦しい時は立ち止まって休息を取り、自分をそっとしておいてやればいい。彼からは、そんな解説が続きました。

「なるほど」
出席者のほとんどが、頷いていました。

自分を大事にするなら、心身を休める時間を設けること。
シンプルで最高の考え方です。

年配者には「いたわる」。部下には「ねぎらう」

ところで、この「労」という文字、二つの読み方があります。

労る(いたわる)と労う(ねぎらう)です。

どちらも、気を配って真摯に対応する、養生をする、という意味ですが、二つの違いはご存知ですか?

前者はご年配の方に対してつかう言葉、後者は目下の人や社員に対してつかう言葉です。

・年配者を労(いたわ)る
・社員を労(ねぎら)う

例えば、そういうつかい方をします。

じゃあ、自分に対しては?
もちろん、いたわって、ねぎらってあげましょう(^-^)

でも、不思議ですね。

「労」って、本来は労をいとわずに働く=労働というように、骨を折るとか、汗を流すとか、ともすれば酷使につながるイメージがあります。

その逆の意味の「いたわる」「ねぎらう」に、労の文字を当てているわけですから、少し頭が混乱してしまいます。

労をいとわずに働いた後は、労り、労うことで幸せな気分を味わう、ということかもしれませんね。


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