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会社の平均寿命は23,5歳。平均寿命の3分の1以下
起業する時、会社エグジット(売り手も買い手も幸せになる事業売却)する時。
これは社長が行う事業の中の2大事業です。
会社を誕生させ、去っていく・・・ある意味、人生が凝縮されています。
会社の平均寿命は現在で23,5歳。
人間の平均寿命の3分の1以下です。
その2大事業にいちばん大切なマインドは何だと思いますか?
「本気」です。
私の2大事業の推進エンジンになった、サラリーマンの「本気」体験を、今回は書かせていただきました。
経営者の方は確認の意味で、サラリーマンの方は自分ごととしてお読みいただければ幸いです。
「メンバーが悪い」「上司が無理難題押しつけてきた」
20代のサラリーマン時代、私は求人情報誌の編集の仕事をしていました。
あるプロジェクトのリーダーを私が任された時のことです
営業、企画、制作、編集を巻き込みながら進めていく横断的なプロジェクトでしたが、それぞれのキーマンと話し合っても、なかなか動いてくれません。
「本業の方が抜けられなくて、明日でもいい?」
と、スケジュールを平気で延ばしてしまうメンバー。
「そんなの、ムリムリ!」
と、ベテランメンバーの現状維持発言。
「お前がやればいいんだよ」
私の余りのしつこさに、キレてしまったメンバーの捨て台詞。
期限のある仕事です。
仕方なく、私はまず自分が進めてみて、途中、他の3人に確認を取りながら進めていきました。それが一番ラクなことが分かったからです。
でも、やっぱり遅々として進みません。
自分で進めながら、3人の連絡調整係をやるわけですから、うまくいくわけがありません。はっきり言って、年上のメンバーへの遠慮もありました。
(あのメンバーが悪いんだ)
(そもそも上司が無理難題を、オレに押しつけてきたからだ)
プロジェクトが進まない理由を、他人のせいにするほど、ストレス限度ギリギリの状態になっていきました。
「あなたの本気は人を動かすよ」
見るに見かねたのか、隣のセクションの女性の先輩社員が声をかけてきました。
私は相談に乗ってもらい、彼女はずっと相づちを打って聞いてくれました。
そして、最後にこう言ってくれたのです。
「あなたの本気は人を動かすよ」
とてもインパクトのある、清々しい言葉でした。
(僕は本気を出していなかったんだ)
逆に、そう思いました。
そして、反省しました。
自分の独り相撲。結局、自分が一番悪かったのだと・・・。
私は、3人を集め、自分の本気をぶつけ、何が何でも協力してほしい。みなさんが必要なのですと、力説しました。
そうすると、不思議なものです。
メンバーは動いてくれたのです。
自分の本気が人を動かしたのです。
おかげさまで、プロジェクトを無事、成功させることができました。
あの時、もし、「あなたは本気じゃないのよ」と言われたら、私は、もっと落ち込んでいたかもしれません。
言葉ひとつで、天国にも地獄にもなるのです。
あの先輩社員の優しい、前向きな言葉は天国でした。
言葉は、その人の人生を変えるほどの、大きな力を持っているものであることを知りました。
入口と出口で、いちばん大事なマインドを思いっきり発揮しよう
あの時に発揮した「本気」が、その後に起業する時も、会社エグジットする時も発揮できたことは間違いありません。からだが不思議と覚えていたからです。
先輩社員には、今でも感謝しています。
いかがですか?
あなたも同じような体験はありませんか?
サラリーマンのあなたなら、本気でリーダーシップを執る経験をしておくと、その本気が起業時の推進エンジンになるはずです。
経営者のあなたなら、体得した「本気」は、会社エグジット時の推進エンジンになるはずです。
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