あなたは今、会社の行く末を心配して、ひとりで悶々としていませんか?
後継者がいなくて会社の将来が不安。でも、手をこまねいていたら、いたずらに時間が過ぎていき、不安が増幅していくだけ・・・。
これではいけませんね。
事業承継を考えると、「時代」と「人間関係」が見えてくる
まずは、現在の自分の立ち位置を確認してみましょう。
●時代・・・2025年は「大廃業時代」になるかもしれないと言われています。しかもコロナ禍で、その流れが加速しているようです。
ということは、これまでに手をこまねいてきた事業承継を、今やらざるを得ないということになります。
廃業になるかもしれないという不安を払拭する、千載一遇のチャンスと捉えたらどうでしょうか。いわゆる、「今でしょ!」です。
私も、55歳までに事業承継したいと意思決定し、動き出したのが50歳の頃ですから、スタートするにはいい時期だったのではないかと思います。
●相談相手の有無・・・社長という立場は、周りからの相談ごとには慣れていても、自分から誰かに相談することには慣れていないものです。良くも悪くも、プライドがブレーキをかけてしまうのです。
会社を経営していく上で、税理士や社労士などのプロに相談することは、日常的によくありことですが、彼らには事業承継における「相棒」になってもらいましょう。
その前に、人生の一大事に遭遇した時、自分のプライドを外して相談できる人はいますか?それは誰でしょうか?
本音を言えて、その話を口外しない、一番信頼する相談相手を呼び寄せましょう。
私の場合、バブルが弾けた1992年、相談する相手は家族しかいませんでした。会社を創業して3年。一大事の時に、相談する相手を外に求めることは当時できなかったのです。
両親とは、半年間で会社を軌道に乗せることができなければ、サラリーマンに戻って借金を返すという約束をしました。
その時は半年で業績をプラスに転じることができ、1年で会社を再度軌道に乗せることができました。
大事な相談相手。実はごく身近にいる
相談相手は、実はごく身近にいるものです。
そして、その後長い間経営を続けるうちに、身近な相談相手が増えていったのです。
私の場合は次のような人たちでした。
・共に地域の貢献活動を行い、経営者の資質を磨き合う経営者団体の社長仲間
・仕入先の経営渉外スタッフ
・仕入先の会社の幹部
・同じ業種の会社社長
・3人のベテラン社員
・自分の息子
彼らに相談を持ちかけることで、事業承継の道筋が徐々に見えてきたのです。
もし誰にも相談していなかったら、私は違う方向に舵取りをしていたでしょう。
第三者に会社エグジットするのではなく、ずっと社長の椅子にしがみついて、独自路線を模索しながら会社を残そうとしたはずです。
その結果、社員の数を半減させ、新しい事業に手を出し、私自身が現場を飛び回り、体力は衰え、顧客との取引はじり貧になっていったでしょう。
結局は、迷惑廃業の道を選んでいたかもしれません。
あるいは、のちのち会社エグジットに考えが至ったとしても、会社の価値は相当低くなっていたことは間違いありません。
そう考えると、一大事を相談できる相手がいることは幸せなことです。
プライドとか恥じという次元ではありません。
プロを相棒にする前に、家族や社長仲間、ベテラン社員など、大事な利害関係者(ステークホルダー)に相談を持ちかけることをおすすめします。
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