バブルに続き、リーマンショックで社員を自宅待機に
会社を起業してから20年、バブルショック以来の2度目の経営危機が訪れました。
リーマンショックです。
その影響もあり、会社のメンバーの半数近くに自宅待機してもらい、残ったメンバーには、手当を減額というマイナスの打ち手を講じることになりました。
自宅待機は4カ月の期間限定で行ったのですが、結局メンバーは一人も戻すことができず、絶望的な思いに駆られました。
体調も崩しがちになり、ストレスにがんじがらめの状態に陥っていきました。
熱田神宮へのお参りで、心身の健康も回復へ
ふとしたことから、近くの熱田神宮に自転車でお参りに行った時、約1時間の行程の中で適度な運動になり、森林浴とお参りで心も穏やかになっていくことに気づきました。
私はほぼ毎日お参りをくり返すことで、心身共に健康を取り戻していきました。
そして、メンバーに対する感謝の念で、心がいっぱいになっていきました。
「みんなのことが大事です。感謝しています。これからもよろしく」
普段つかったことのない言葉が、会議の中で私の口から飛び出しました。
意図したわけではありません。自分でも驚いたくらいです。
視界が涙でかすんでいきました。
「上から目線」から「ヨコ目線」にチェンジ
その時、私が確信したことがあります。
経営者は、上から目線でメンバーと接しがちです。
言葉はどうしても指示語が中心となります。
メンバーも、それを当然と捉え、指示待ち人間になってしまうメンバーも出てきます。
しかし、お互い人間同士、上下関係を越えて横でつながっていると思えばいいのです。
メンバーがいるから業績をつくることができ、経営者がいるから会社のかじ取りができる。それは決して上下ではなく、横に連鎖した人間関係なのだと。
言い換えるならば『同志』の関係です。
そんな関係の中で、時には素直な本音を、横から目線、ひいては下から目線でメンバーに吐露してみることも大事なことだと気づかされたのです。
上下関係を横関係に変えてチームワークする。
これが、会社がどん底に陥っても前に進み、復活する秘訣です。
ご参考までに。
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