「やらずの後悔」はなぜ長く尾を引くのか?
後悔先に立たず、と言います。
「あの時、やっておけば良かった」
そう思うときがあります。
誰でも経験していることではないでしょうか?
その後悔って、思っていた以上に尾を引くものです。
心の奥底に封印したとしても、たとえば10年後、ふとしてきっかけでパンドラの箱が開き、その後悔が未だに終わっていないことに気づいたりするものです。
かつて、それは自分だけかとおののいた時期もありましたが、意外と周りの知人たちも同じ思いをしていることが、歳を重ねるとともにわかってきました。
それぞれが心の奥に封印して、こんな後悔をしているのは自分だけだと思ってきたようです。
やって後悔するより、やらずに後悔する方が痛手は大きいのです。
なぜなら、「もしやっていたら成功したかもしれない」という思いが残るからです。
一方、失敗を恐れずにやってみて、失敗したらあきらめがつきます。
その後悔は、長く尾を引くことはありません。
高校卒業2年目のOBが、各都道府県の優勝校に呼びかけ・・・
さて、ここからが本題です。
あなたは、どうしてもやりたかったことが不可抗力でできなかった場合、どうしますか?
2020年、コロナ禍によって甲子園での高校野球ができなくなってしまったことは記憶に新しいところです。
甲子園への出場校は戦後初、出場できなくなってしまいました。
どんなにか残念だったか分かりません。
不可抗力ですから、「後悔」という言葉では片づけられない心情だったでしょう。この2年間、心のどこかで折り合いをつけるべく、(もと)選手たちは努力をしてきたことでしょう。
そんな中、2020年に甲子園に出場するはずだった各都道府県の優勝校に対して、改めて試合をしようと呼びかける人間が現れたのです。
当時高校3年生だったOBです。
「2年経っても、まだ心のモヤモヤが解消しない。だったら試合をする手がある」
彼はそう考えたそうです。
彼は各優勝校に連絡をしました。
「やりたい」というチームが続々と現れているそうです。
資金面では、クラウドファンディングを使って、夢を実現しようとしています。
目標は今年2022年の12月。
どんな形で、どこで行うか、果たしてどれだけのチームが集まるか、今は未知数のようです。
でも、不可抗力でできなかったことを2年遅れでもやろうとするエネルギー、スゴイと思いませんか?
そして、2年後の甲子園、実現してほしいと思いませんか?
高野連、地元の応援者たち、全国の高校野球ファン・・・さまざまな人たちのバックアップがあれば実現できそうです。
そうなると、(もと)選手の(もと)は返上ですね。
やりたいことを、そのままにしてはいけない
この夢の舞台をつくろうと惜しみない努力をしている若者たちから、私たちは見習うべきことがあります。勇気づけられることがあります。
「やりたいことがあったら、失敗を恐れずにチャレンジする」
「やらずに後悔したなら、もう一度やってみる」
という極意です。
2年後の甲子園、ぜひ実現し、応援したいものです。
NHKも放映に協力してほしいですね。