8月になると、お盆の時期ということもあり、過去を振り返っている自分がいます。
あなたはどうですか?
その過去を懐かしむと同時に、これから生きていくためのヒントが隠れていないかを見つける時間と捉えてみるといかがでしょうか?
思わぬ発見があるかもしれませんね。
「温故知新」「不易流行」味わい深い2つの言葉
「変わらない味を出すためには、味を変えなくてはいけない」
100年以上続く老舗のお菓子メーカーの社長はこう言っています。
人の舌は、時代と共に微妙に変化していきます。
だから、味を変えていかなければ、変わらない味が出せない。それが理由といいます。
実に奥の深い話ではないでしょうか。
会社も同じです。
ずっと同じ業績を上げていくためには、新しいお客様を増やしていく必要があります。
なぜなら、従来のお客様が、時と共にそうしても減っていってしまうからです。
1年で10%業績ダウンしたら、10%新しい業績をつくる必要があります。
変わらないためには、新陳代謝が必要なのです。
「温故知新」という言葉がありますね。
私の好きな言葉のひとつです。
――故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る――
根本の理念に帰り、その理念にこだわればこだわるほど、時代に合わせ、新しく変えていかなくてはいけないものがある・・・私は、そう解釈しています。
「不易流行」もそうですね。
変わらないためには変化するべきところは変化する必要があります。
「君、変わらないね」は、これからの人生への励まし言葉
お菓子の味も会社もそうですが、人間そのものにも当てはまるのではないでしょうか。
「君、変わらないね」
久しぶりに会った友人に、そう言われたこと、ありませんか?
相手や言い方によって、「ちっとも成長していないね」と捉えてしまう時もありますが、これは総じて誉め言葉であり、これからの人生への励まし言葉と私は捉えています。
ワクワクした人生、自分の歩みたい人生を歩んできたからこそ言われる言葉。
内から発せられる若さへの賛辞、これからの人生へのエール。
そう解釈しておきましょう。
変わらない存在は、かけがえのないものです。
そういう存在になるためには、実は変わることを恐れないこと。
ちょっと矛盾したように聞こえますが、これは、人間が生きていく上でのひとつの真理ではないでしょうか。