初孫が生まれました。
まだピンときませんが、その孫の祖父になったことだけは確かなようです。
嬉しいのですが、一方では急に年を取ったような戸惑いもあり、正直、複雑な心境です。
孫ができると、「可愛いくて仕方ない」と笑みを浮かべる知人がたくさんいます。写真を肌身離さず持っていたり、スマホの待受画面にしたりしています。
「生まれたら分かるよ」とは言われるのですが・・・。
まだ対面したわけではなく、抱かせてもらったわけでもありません。
自分もそうなるのかな・・・何と呼ばせよう。
おじいちゃん?じいちゃん?ジージ?
何か、新しいことにチャレンジする前の微かな震えを感じます。
今の私たちは、紀元が始まった時、全世界の人たちを先祖に持った。
さて、生命の誕生は奇跡と言います。
それを、具体的な数値にしてみることにしました。
孫は息子夫婦から生まれ、息子は私たちから生まれ、息子の妻は、その両親から生まれ、私は私の両親から生まれ・・・と、さかのぼっていくとどうなるでしょうか?
2×2×2×・・・という計算式になり、27代前に、先祖の数は約1億3420万人に膨れ上がります。その数は2020年の日本人の数、1億2650万人を超えます。
33代前になると、先祖の数は約85億8993万人となり、その数は2020年の世界人口、77億9500万人を超えます。
仮に一人の寿命を60年とすると、27代前は西暦400年代。
日本は古墳時代で、大和朝廷が日本統一をした時期に重なります。
世界では、ローマ帝国が東西に分裂した時期に重なります。
33代前、は西暦40年前後。
日本は弥生時代で、弥生文化花盛り、村から国への統一に乗り出す時期に重なります。
世界では、後漢の光武帝が中国全土を平定した時期に重なります。
少し無理のある計算ではありますが、人間の誕生を数値化すると、一人の人間が生まれることは、とんでもなく大きな奇跡ということが分かります。
こうなると、もはやロマン、想像の世界に迷い込んでしまいそうになりますが、ひとつ確実に言えることがあります。
それは、人間の歴史的な営みの連鎖があったからこそ、あなたが誕生し、私も誕生し、今回、私の孫が誕生したということです。
いのちの誕生には、奇跡の理由がある。
もしタイムマシンに乗って過去を変えてしまったらどうなるでしょうか?
生まれてきた人が、実は生まれなかったということになりかねません。
これを奇跡と呼ばず、なんと呼ぶでしょうか?
大げさに言ってしまえば、一人の人間は、全世界の人たちを先祖に持ち、そのDNAを持って生まれてきた貴重な存在ということです。
そんなことを、今回の孫の誕生をきっかけに考えてみました。
ミュージシャンのさだまさし氏の楽曲の中に、「いのちの理由」という曲があります。
私が生まれてきた訳は
父と母に出会うため♪
・・・
とてもいい曲です。
自分が肯定されているような、
気持ちがほっこりするような、
荒れた感情から濁りが取れるような、
それでいて悲しみや寂しさとは違う、
どちらかというと、喜びに近い涙を流してしまいそうな、
そんな曲です。
一度聴いてみてください。
私は息子に、この曲を聴くようにと、メールしました。
「ジージから孫へのプレゼントソングだよ」
心の中で、(ついでにジージに出会うため♪)と呟きながら・・・。
孫との対面による自分の変化が楽しみでもあり、照れくさくもあります。
コロナの件もあり、すぐには会えませんが、近日中に奇跡の出会いをしてきます(^-^)