2025年、会社の3分の1が廃業、従業員650万人が失業!?
ここ2年以上、コロナ問題によって企業の存続と雇用が揺るがされ続けています。未だかつてなかった、大きな人命問題であり、経済問題であり、社会問題です。
これによって、休業を余儀なくされてきた業界もあれば、営業自体を自粛せざるをえない業界もありましたね。
国や自治体からの助成金によって倒産や廃業件数は増えていませんが、助成金がこのまま続いていくことはありません。
営業利益がガクンと落ち、倒産、廃業する会社が増え、失業者が大量に出てくる可能性があります。
今回の問題がなくても、後継者不在で困っている中小企業が7割近く存在します。実に、381万社中、250万社です。
そのうちの127万社が、今から3年後、2025年に廃業し、従業員総数の1割650万人の失業者が発生するという予測データも発表されています。(中小企業庁「2017年版中小企業白書」)
会社の後継者不在による「大廃業時代・大失業時代」がやってくるというのです。このままでいくと、今回のコロナ問題が、「2025年問題」に追い打ちをかけ、もっと問題が拡大、スピードアップしていくことになるかもしれません。
そんな状況下、あなたが今30代、40代のサラリーマンとします。
すぐにではなくても、勤めている会社が廃業する危険を秘めている。そう思った方がいいでしょう。
あなたは、どうされますか?
選択肢は3つです。
①会社とともに、危機を乗り越える。
②転職先を探す。
③起業の準備をする。(副業も含みます)
さあ、どうでしょうか?
ひとまず起業してみると考えることからスタート
答えを③と結論づけてみます。
なぜか・・・。
まず、①について——。
会社の危機を乗り越えるためにリーダーシップを執る当事者は、会社の社長です。
全業界の損益分岐点比率(会社が存続していけるライン)は、売上高の90%と言われています。
つまり、10%以上減収になれば、赤字になるということです。
その赤字を補う社内留保が、会社に3か月分残っていたとします。
3カ月赤字が続けば、廃業せざるを得ないということになります。
冷たい言い方になってしまいますが、サラリーマンのあなたががんばっても、どうしようもありません。
次に、②について——。
あなたの転職先は探すと見つかるでしょう。
でも、選択幅が狭くなり、今までのように選べなくなる可能性があります。
多数の中小企業が減収・減益(赤字も含めて)になっていきます。
会社を存続させるために。会社は人材を絞っていくはずです。
売り手市場から買い手市場に変わるかもしれません。
そうすると、あなたが望む転職先はないかもしれません。
そして、③について——。
後継者不在問題やコロナ問題を機に、一度起業の準備をしてみましょう。
2025年に後期高齢者になる団塊の世代。
その中小企業の社長は、近々現役を引退していきます。
そんな時代背景を考えると、これからは30代、40代のあなたが、起業して表舞台に出るチャンスと捉えたらどうでしょうか?
明日会社がなくなっても、自活できる力を身につけよう
人生100年時代です。
自立しなければ生きていけない長寿の時代になったということです。
今回のコロナ問題で、将来への不安を感じたと同時に、自分の力で生きていく必要性を感じたのではないでしょうか?
まずは起業の準備をしてみる、というのはどうでしょうか?
不安なら、副業から始めてもいいですね。
ここで逆のことを言いますが、残って会社を支えても(①)、転職しても(②)、いいのです。
「えっ!?起業するんじゃないんですか?」
そう言われそうですが・・・こういうことです。
起業するだけの自立心があるなら、あなたの力で今の会社を社長とともに救えるかもしれないし、望む会社からオファーがあるかもしれないということです。
後継者不在問題やコロナ問題によって、我々は自立する必要性を感じることができました。
会社とともに、危機を乗り越えるにしても、転職先を探すにしても、起業の準備をするにしても、共通することは「明日会社がなくなっても自活して生きていける力を持つこと」です。
「学び直し」「情報のアップデート」を通じて「自活力」を装備しましょう。
そして、その自活力で、「人生の経営者」になる。
そう考えてみてはどうでしょうか。