起業前のサラリーマン時代に、習慣化しておこう。「決断グセ」と「〇〇グセ」

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起業して経営者になると、日々判断する存在は自分しかいません。

・今日はいくら経費を遣う?
・今日はどこに営業をかける?
・今日は商品の仕入れはどうする?

そんな質問に自問自答する仕事生活になります。

ところで、会社は最終利益が0円以上にならなければ維持することができません。何か頼るものがなければ、日々不安になります。

どうするか——。

当然ですが、パーツの計画だけでは起業できない。

サラリーマンには、社長や上司という頼れる存在がいます。
彼らの立案した計画に基づいて動くことができます。

あなたは、自分に与えられた仕事に対してだけ、しっかり計画を立て、進捗状況を上司に報告すれば、最低限の仕事はそれで済んでしまいます。

ということは、自分に与えられた仕事の計画は立てることができるということです。まずは、それが基本ですから、ご安心ください。

でも、経営者になると、サラリーマン時代の自分の仕事だけではなく、全体を掌握する必要がありますね。

しかも、上司はいません。頼る存在は自分だけです。
全体をプロデュ―スできる計画を、自分で立てる必要があるのです。

単位は1年。
利益は最低0円以上です。

売上から仕入を引き、経費を除き・・・残るお金が0円以上です。
会社をギリギリ維持するための最低ラインです。

この計画を立てるのはいつでしょうか?

起業する前のサラリーマン時代です。

起業後の羅針盤は、あなたの作った経営計画書。

冒頭の、「何か頼るものがなければ、日々不安」に対して、経営者が頼れる羅針盤、それは「経営計画」なのです。

この経営計画を立案するために、サラリーマンの間に、3つのことを実行しておきましょう。

・自分の関わる仕事の全体計画を上司と共有し、進捗確認をしていくこと。
これは、上司の胸を借りる必要がありますが、自分の仕事以外にも興味を持つなんて意欲的だと歓迎されるのではないでしょうか。

・P/L、B/Sを学習し、経営企画書の作り方の基本をマスターしておきましょう。
これは、自分の会社の経営計画を作るための基礎情報です。

・いよいよ起業の姿がはっきりした段階で、経営計画書を作ってみましょう。
前の2点の「計画グセ」ができていたら、これぞ!という納得の計画書ができるのではないでしょうか。

そう、肝心なのはサラリーマン時代に大きな計画グセをつけておくこと

それが起業後に、あなたの頼れる羅針盤になるのです。

明日のアクションが取れない年間計画は計画ではない。

それでは、計画を立てる際の基本は何でしょうか?

 ズバリ、今日と明日のアクションが取れるかどうかです。

経営計画書のひな型は、ネットや市販の本に多種多様、用意されていますから、自分に合うものを使い、アレンジすればいいのです。

ポイントは、1年間の計画を、半年間、3か月間、1か月間、今日という風に、逆算して刻める計画になっているかどうかです。今日と明日動くことのできない計画書は、計画になっていないからです。

もちろん、計画の前に、商品・サービスを確定する必要がありますね。

・どんな商品・サービスを誰に提供するのか?
・その商品・サービスは、お金を払ってでも買いたいものなのか?
・買った後、顧客にどんな満足を与えることができるのか?

というように——起業後の事業を決めておきます。

その上で、計画を立ててみるのです。

・月々の売上の見込みは?1年後は?
・人件費をはじめとする月々の経費は?仕入原価は?1年後は?
・月々の営業利益は?1年後は?

この3つがはっきりしているか——これが、起業後、最低限必要なポイントです。

いかがですか?

難しく考える必要はありません。

サラリーマン時代の計画グセを、起業する会社の計画グセにスケールアップすればいいのです。

計画の可視化。サラリーマン時代に訓練しておこう。

 でも、1年間の経営計画と聞くと、何だか難しそうでブレーキがかかるなあ・・・そう思う人もいるかもしれませんね。

そんな人に、もう少し詳しくお話しします。

サラリーマンのあなたは、いつまでに、何をしなければいけないのか、会社から目標を与えられますね。

あなたは、その目標を達成するために、いつまでに、何を、自分がしなければいけないのかを理解し、それに基づいて、今日やることが決まっているはずです。

 さて、あなたはそれを可視化していますか?

・手帳や壁紙に計画を記し、チェックしていますか?
・計画と聞いてブレーキがかかる方は、計画を可視化していないだけです。
・可視化して実行すれば、計画グセはつきます。

 経営者は計画する人です。

それを実行するのは、実行部隊の社員かもしれないし、経営者本人かもしれませんが、どちらにしても、計画する人は経営者です。

経営者は、計画を可視化し、それをクセにしています。

サラリーマンの間に、その計画グセをつけておこうということです。

◎計画のない目標は、ただの願い事に過ぎない。(サン=テグジュペリ/フランスの作家)

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