プロを相棒として引き込もう。
あなたには、協力を仰げる、信頼の厚いプロはいますか?
顧問税理士、弁護士、中小企業診断士・・・長年経営する中で、ある部分は阿吽の呼吸で物事を進めることのできる「相棒」がいるのではないでしょうか?
あなたが、会社を第三者に売却することで、事業承継を決断しているとします。
こんな心理が働きませんか?
➀会社の弱いところを強くしておきたい。
②会社の強みを整理し、もっと強くしておきたい。
どうして、そんな心理が働くのでしょうか?
➀売却先から、しっかりした会社だと評価され、オファーを受けやすくしたい。
②会社の強みを最大化し、高く売りたい。
これは、会社を売却する時の基本の心構えでもあります。
まだその心構えができていないとしたら、ぜひもってください。
そして、この➀②を実行するためには、相棒の存在は欠かせないのです。
SWOT分析で、会社の現状を知ろう。
「会社の磨き上げ」とは、売却前に会社の価値を上げる取り組みのことを言います。
磨き上げれば、より良い買い手がスピーディに見つかると同時に、譲渡価格が高くなる可能性があります。
それでは、磨き上げるためにはどうしたらいいのか?
いったん原点に戻って、会社の強みと弱みを整理する必要があります。
当社はこれが強みだと的確に現状を捉え、言語化して口にできる経営者はどれだけいるでしょうか?
意外に少ないのではないでしょうか?
会社の現状を知る上で、効果的な方法のひとつとして、SWOT(スワット)分析をお奨めします。
SWOT分析とは、図にあるように、会社の強みと弱みという内部環境、機会(追い風)と脅威(逆風)という外部環境を掛け算して言語化・数値化することです。
・強みと機会を掛け算すれば、それが会社の強みになります。
・弱みと脅威を掛け算すれば、それが会社の弱みになります。
肝心なことは、以下の2つです。
➀弱みを強みに変えることは1年でできるわけではなく、なかなか速度が伴いません。「弱みを克服」というスタンスに立ちましょう。
②強みはもっと強くすることができます。極限まで強くしましょう。
この2つをもって「会社を磨く」ことになります。
3つの弱み、こうすれば克服できる。
SWOT分析の中で、自社の弱みを見つける時、3つの視点を持つことをお奨めします。
・財務
・法務
・人事
この3つの視点です。
●財務面
・未払い残業代など、簿外債務がある。
・不適切な会計処理をしていた。
●法務面
・規定や諸規則に不備がある。
・法令遵守違反がある。
●人事
・残業が多く、不健康な社員が多い。
・離職率が高い。
以上のような不備がある場合は、適正処理をして弱みを克服し、正常に機能させておく必要があります。
これらが正常に機能していないと、会社の強みに魅力があるにしても、欠陥のある会社として、売却が上手くいかないか、時間がかかるか、会社の強みと相殺されて、会社の価値を低くして売却をするか、いずれかになってしまう可能性が高いです。
守りではありますが、とても大事なことですので、売却先に指摘される前に会社磨きしておきましょう。
人材と顧客の2大資産を最大化させよう。
前回の「会社売却の成功の秘訣」でも書かせていただきましたが、
●顧客を磨く。
●人材を磨く。
この2つは、2大資産であり、買い手が高く評価する資産です。
これを「のれん代」と言い、将来にわたって売上・利益を上げることのできる資産です。
他に、商品を磨くことも、価値を上げる会社磨きのひとつです。
詳しくはコチラから↓
◇経営理念を再構築する、「7W2Hの法則」も、会社磨きのひとつ。
コチラからお読みください↓