クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和氏をご存知でしょうか?
「カンブリア宮殿」で詳しく紹介されていました。
楽天、セブン&アイ、ユニクロ、ホンダ、くら寿司など、数々の有名企業のブランディングを手掛けてきた人物です。
佐藤氏にブランディングを依頼した企業はどうなったと思いますか?
ことごとく業績は大幅増、ファンを増やすことに成功しています。
その功績を評して、「勝ち組請負人」とも呼ばれています。
たとえばあなたが会社を経営する上で、たとえばあなた個人をブランディングをする上で、佐藤氏のブランディングに対する考え方を知ることが、業績向上・ファンづくりのヒントになればと思い、取り上げさせていただきました。
さて、なぜ、彼のブランディングが功を奏するのか・・・ヒントは次の3つに集約されているのではないでしょうか。
ひとつは本質をとらえること、ひとつは社員の意識改革、ひとつは技術的なことです。
☆まずひとつ目の本質について。
それは、佐藤氏が依頼を受けて最初に行うことに、大きなヒントが隠されています。
佐藤氏は、まず社長や社員に徹底的にインタビューします。
なぜそうするのかというと、ブランディングをする上で一番大切なことは、その企業の本質が何かを捉えること。それを実現するための徹底インタビューなのです。
企業として大切なもの、譲れないものは何か、顧客に一番伝えたいことは何かなど、文字通り本質をとらえた質問を繰り返していくそうです。
その捉えた本質を一番いいカタチに磨き上げてプレゼンテーションをする、というわけです。
☆二つ目の社員の意識改革について。
佐藤氏は、「社内外の人間に見えるものはすべてメディア」と捉えています。
たとえば、ユニクロのブランディングにおいては、レシートのデザインにまで、くら寿司においては、ダンボール箱のデザインにまでブランディングを施しています。
特に、社員の意識改革には大きな影響を与えているようです。
新たなブランディングによって業績が上がり、ファンが増えていく中で、社員が自分の着ている制服、手渡しする名刺、商品の入っているダンボールのロゴデザインを見るたびにどんな気持ちになるでしょうか?
モチベーションが上がります・・・頷ける話ですね。
会社のロゴが好きになり、誇りを持つことができれば、それこそ社員が、業績・ファン拡大の一番大きなエンジンに変わるというわけです。
☆最後に、三つ目の技術的なことについて。
佐藤氏は、ロゴの「2つの耐久性」が大事と言っています。
①イメージの耐久性・・・数メートルの看板から数ミリの釣りのリールに至るまで、同じロゴを入れることができること。
②時代の耐久性・・・時代と共に時代遅れになるのを防ぐこと。
この2つができなければ、イメージは統一できず、ブランディングもうまくいかないというわけです。
それでは、2つの耐久性をどうカタチにするか。
それは、「できるだけシンプルなカタチに」というのが極意のようです。
そのために、緻密に計算した上でビジュアライズし、スマホで見たり、大きな看板として見たりするそうです。
彼は、それを「カメラのピント合わせのようなもの」と言います。
たとえば、佐藤氏が手がけた釣りの「ダイワ」の頭文字Dは、有名なロゴになりましたが、それがまさに技術的に計算されたものだったのです。
佐藤氏は、小学生の頃、教科書の表面にアディダスのロゴを描いたそうです。
なぜか?・・・そうすることで、教科書の価値が上がるのではないかと思ったからだそうです。
佐藤氏の才能は、既に幼い頃から花開いていたようですね。
あなたの、これからの企業ブランディング、個人ブランディングの参考になれば幸いです。
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