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なぜか?①実現の納期がはっきりするからだ
◇起業して、あなたは誰のために、いつまでに、何を実現させますか?
・□□の発展のために、30年後にはなくてはならない存在になる
・□□で困っている人を20年後になくするために○○サービスを行う
・□□の生活を豊かにするために、10年後にはエリア№1になる
きっと起業した分の答えがあるでしょう。
果たして、その時期までに達成するでしょうか?
達成したら会社を事業承継するでしょうか?
それは分かりません。
起業した人の能力や意欲、目標設定が適正だったかどうか、あるいは突然の不況などの経済環境に左右されますから、無責任な言い方になってしまいますが、結果は起業した経営者の責任に委ねざるを得ない、としか言いようがありません。
ここで伝えたいのは、「誰のために、いつまでに、何を」するのかが明確になっているから、わかりやすい経営ができる。だから失敗は少ないだろうということです。
なぜか?②経営理念、会社の強みをシンプルにワード化できるから
「誰のために、いつまでに、何を」の答えをワード化できれば、そのものが経営理念になりますから、社内外に存在感を示すことができます。
何をするかが明確だから、それに向けて社員を雇用し、対象顧客に営業活動を行うことができます。
その営業活動が他社に比べて明らかに強いものだということになれば、そのものが強みであることを社内外に示すことができます。
いつまでに実現するかがはっきりしていますから、10年、5年、3年、1年、半年、1カ月、今日という風に、刻んで目標設定ができます。
なぜか?③身内への承継、第三者への会社エグジット、それを納期から逆算できるから
・身内(親族及び従業員)を後継者として事業承継するのに、何年かかると思いますか?
10年です。
・基礎から叩き込む
・経営者のあるべき姿を示す
・自分が通った道を、同じように経験させる
・自他ともに認める№2のポジションを経験させ、徐々に経営権を委譲していく
・事業承継したあと、しばらくは補佐する
この5つのプロセスを踏むのに10年はかかるでしょう。
・第三者に事業売却するのに、何年かかると思いますか?
3年です。
会社磨きをしたり、自社の価値を査定したり、売却先を探すのに1年、実践に1年、会社統合の補佐役として1年、計3年は見た方がいいでしょう。
桃栗3年、柿8年と言いますが、育成には時間がかかります。
事業売却も、縁があったらもっと短期間でできますが、準備と補佐期間を入れ、余裕をもってシミュレーションしておくべきです。
そして、次に基本算式で幸せな事業承継・会社エグジットをめざしましょう。
◇設定した会社の期限-身内の後継者の育成期間10年
◇設定した会社の期限-第三者への会社エグジット期間3年
この基本算式から導かれた年数が、起業した社長が夢の実現に向けて、100%力を発揮する期間です。
なぜか?④期限と共に、会社の存在価値を数値化できるから
「誰のために、いつまでに、何を」の結果を道々チェックできますから、最終的には、会社の価値を早期に「ざっくり査定」できます。
経営理念、会社の強味を総括した上で、多少それらが変化しているならワードを変えましょう。
そうすれば、身内への事業承継もしやすく、第三者に会社エグジットする際も、複数の買い手を引き寄せることにつながるでしょう。
世界最古の会社、金剛組の仕事の依頼主は聖徳太子だった
いかがですか?
起業する時に、事業承継する時期を同時に設定しておくと、安心して経営ができること、お分かりいただけたでしょうか?
経営者には入口があれば出口があります。
でも、事業承継できれば、その事業は脈々と長く続いていくものです。
1000年以上続く企業の世界ベスト3、ご存知ですか?
3社とも日本の企業です。
№1の金剛組は飛鳥時代に聖徳太子より寺社建設の依頼を受けています。
起業するなら、出口の設定もしておきましょう。
健闘をお祈りします。
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