なまけ者のタネは芽を出さない
じょうろの水と土とタネがあります。
なまけ者のタネは、栄養分の高い肥沃な土に包まれ、ぬくぬくと育っています。
いつもおいしい水をたっぷり与えられるので、最近ブクブクと太った体形になってきてました。
タネは、ますますなまけ者になっていきます。
それを見た、一所懸命に成長しようとしていた周りのタネも、馬鹿らしくなり、「や~めた」と、自分たちもなまけ者になっていきました。
「楽だな~」
タネたちは、遂に芽を出すことはできませんでした。
お後がよろしくない話で恐縮です。
抜群の教育と職場環境は、せっかくの人材をダメにしてしまう
タネ明かしをしましょう。
じょうろの水は教育、土は職場環境、タネは人材です。
ここで2つの教訓があります。
・ひとつは、たっぷりの教育と抜群の職場環境を与えると、人はダメになってしまうこと。
・ひとつは、採用時に、人材は厳選しましょうということ。
中途半端な採用を行ってしまうと、周りの社員にも悪影響を与えてしまいます。
厳選したタネは、雨が降らなくても、やせた土壌でもたくましく育ちます。
最高級のワインが、劣悪な環境のもとで育ったブドウからつくられるように。
厳選した人材に対して、適度な教育を施し、適度な環境を与えるにしても、根本は自立を支援し、ひとり立ちすることに力を注ぎましょう。