会社エグジット(売却)、二者の交渉の主役は誰?

superman-you

あなたが会社エグジット(第三者への売却)で交渉の場にいるとしましょう。
交渉する時に、やってはいけないNGルールは何だと思いますか?

どんな交渉をするか、事前にシミュレーションしておくことをお奨めします。

次にあげるポイントは、私の経験、会社エグジットした社長仲間たちの経験を通して得たものです。

シリーズでお届けしています。
参考にしてください。

◇交渉時のNGルール/プロ任せにする

☆仲介者・M&Aアドバイザー、決して責任を取ってはくれない

会社をエグジットすると決めたなら、「プロを相棒にしましょう」と私は言っています。

しかし、任せっきりはいけません。

一方で、相手がもし、あなたの会社を買収することを、プロの仲介者やM&Aアドバイザーに任せっ放しにしているとします。

すべてM&Aのプロが仕切り、交渉の場では、相手の社長は気のない素振り。発言は、プロを介してのみ伝えられる・・・。

 もし、このようなやり取りが続いたら、話を進めても徒労に終わるかもしれません。

 なぜなら、買収側は、自社にとって有利かどうかの判断をプロに委ね、あなたの会社に自分で真剣に向き合おうとしていないからです。

会社の買収をプロに任せっきりにする社長とは、直接交渉するだけムダです。
会社はモノではありません。

 もちろん、プロとして社長の代理で臨んでいるわけですが、M&Aアドバイザーは相手側の最大利益に貢献することが仕事です。仲介者は半分、相手側の利害関係者です。

プロですから、交渉ごとに慣れている分、話は早いでしょう。
しかし、相手の代表者である社長と直接話をしなければ、相手の会社の社風は見えませんし、真意もつかめません。

あなたもプロに任せすぎると、相手にそう見られるということです。
プロは頼りになる相棒にすべきですが、責任を取ってはくれません。
プロにおんぶに抱っこはいけないのです。

あなたが陣頭指揮を執って交渉の場に臨んでいるなら、相手の社長にも同じ態度を望みましょう。

くどいようですが、必ずあなたが陣頭指揮を執ってください。
もちろん、隣りにプロの相棒を従えて。

◇「後継者がいない、どうしよう」と悩んだらこの1冊
『愛の会社エグジット 売り手も買い手も幸せになる事業売却』

愛の会社エグジット | 吉田学 |本 | 通販 | Amazon