「他人と過去は変えられない。
自分と未来は変えられる」
よく言われる言葉です。
でも、自分が変わることができれば、こちらが意図しなくても、結果的に他人も変わってしまうことがあります。
自分の変化が、相手に大きな影響を与えるからです。
このロジックでいくと、
「未来を変えることができれば、結果的に過去も変わってしまうことがある」となります。
「え～！そんなの無理だよ」
いいえ、実は、これも「あり」なのです。
たとえば、ある人に、自分のミスから大きな迷惑をかけてしまった過去があったとします。そのこと自体の事実を変えることはできません。
でも、その時感じた思いを変えることはできます。
(本当に迷惑をかけて申し訳なかった)
という思いから抜け出せず、ミスを犯してしまったその行為自体から逃げ続けているのだとしたら、トラウマのまま、過去の思いを変えることはできません。
(本当に迷惑をかけて申し訳なかった)
という思いから、それ以降、事前確認の上で行動を起こすようになり、だんだんとミスをすることがなくなっていったとしたらどうでしょう。
明らかに、未来に起こした行動により、過去の思いを変えることができたのです。しかも、前向きに。
嫌な過去は、容認してしまえばいいのです。
未来の行動ひとつで、“嫌な”過去を「素晴らしい」過去に変えることができるのですから。
失敗を成功の糧にする発想と似ています。
若いうちにはたくさん失敗しろ、という言葉とセットすると、もっと過去に深みが出るかもしれませんね。
