問題です。
仲の悪いメンバー同士がひとつのチーム内で、隣同士になっています。
ちょっとしたことで口論になり、仕事が思うように進まなくなることがよくあります。
チーム全体の士気も下がる一方です。あなたが、そのチーム長なら、どうしますか?
1.自分が中に入って、二人の関係を良くする。
2.チーム内の席の配置を変え、二人を離す。
3.二人の滞った仕事を自分がカバーする。
4.その他
いかがでしょうか?
私がサラリーマンでチーム長だった時、1.2.3.のすべてを経験してみました。
私の上司から求められていたことは、チームの目標を○○までに達成させろ!、何かあったら相談してくれ!という、分かりやすく言えば、二つに集約されました。
チームのメンバーのいざこざは、当時の私にとっては、上司への相談の範囲には入っていませんでした。
「チーム長なのに、そんなこともできないのか!」
そう言われたり、思われたりしたくはなかったからです。
1.2.を何度も何度も繰り返しながら、結局は3.になってしまうというのが現実でした。
(僕は上には立てない人間なんだなあ)
その都度ため息を吐き、自信を失くしていきました。
◎「感情のもつれ」を「ライバル意識」に変える。
起業して、社員を採用し、チームができ、いくつかのチームに分かれ、私はやっと気づきました。
1.仲の悪い二人の間に立って人間関係を良くしても、仲の悪い二人は決して仲が良くならないこと。仮に時間をかけて人間関係を修復したとしても、ビジネスとしては、まったくの時間のムダ。二人のために、貴重なチーム長のパワーを使わせてはいけないと・・・。
2.たとえ席を離したにしても、同じチーム内なら関係性はなくならない。元の木阿弥です。悪くなる時間をいたずらに稼いでいることになります。
3.表面上ミッションは達成されますが、チーム長の成長は削がれ、心身ともに疲弊してしまい、貴重な戦力を失くしてしまうかもしれません。
会社から見て一番の損失は、実は最後の3.なのです。
今の自分なら、上記4つの選択肢の中で、4.の「その他」を選びます。
具体的には——。
上司に相談を持ち掛け、二人のうちのひとり、チームが3つ以上あるのであれば、二人とも他のチームへの配属変えを要求します。
つまり、二人は相性が悪いと、早々に結論づけるのです。
そして、違うチームで仕事をさせ、チーム長同士申し合わせの上、口論する隙を与えないのです。
まあ、同じ会社ですから、顔を合わせれば、口論することもあるでしょう。
でも、直接仕事に影響を与える口論は、ずいぶん減ることでしょう。
その後、二人はどうなると思いますか?
起業後の私の経験で言うと、7割の確率で二人はライバルに変わります。
なぜだと思いますか?
どちらも相手には負けたくないからです。
相性が悪く口論が絶えないというのは、取りも直さず、相手が気に食わない=相手を気にしているということです。
つまり環境を変えてしまえば、ライバルになり得るのです。
もちろん、プラスのライバルですよ。
相手よりも自分が上、という意識でスパイアルアップしていく、良いライバルです。
だから、もしあなたがチーム長なら、上司に直訴してみてください。
そうした方がメンバーにとっても、会社にとっても得策ですよと——。
心ある社長は、こう思うでしょう。
(そうだね。そうすれば、チーム長である君が、一番成長してくれるはずだからね(^-^))