ただ者ではない!世界から孤独をなくす分身ロボ「オリヒメ」のスゴさとは!!

robot

黒衣をまとったイケメン学生の逆転人生

あなたは、吉藤健太朗という人物をご存じですか?

なかなかのイケメン。

黒い白衣=「黒衣」をまとった男。

TV番組「逆転人生」で紹介されたロボットコミュニケーターです。

分身ロボット「オリヒメ」を開発、ヒットさせた世界でも有名な人物です。

遠隔から、相手側の目の前にあるロボットを操作。
操作する側は、頭や手足を動かすことができ、相手を見ることができます。自分の声とロボットの動きが相手側の好反応を呼び、その反応を見て、操作する側は喜ぶ・・・両社とも、ロボットを介在させて、まさに目の前の本人と話しているように感じる、というわけです。

折り紙からロボットの開発へ。3年半の「引きこもり生活」が開発のヒントに。

・・・小中学校の頃、彼は人と話をするのが苦手で、3年半、引きこもり状態にあったと言います。

その時の孤独感と言ったら、大変なものだったと・・・。

唯一の慰めは、「折り紙」を折ること。(オリヒメは、折り紙体験から来ているのでしょう)
後に、彼は「オリィ」というニックネームで呼ばれることになります。

ある日、彼の母が、ロボットコンテストの応募用紙を持ってきて、
「折り紙ができるほど器用なんだから、きっとロボットも作れるんじゃない?」
という提案に応じ、結果、優勝してしまったのです。

その後、彼の才能を認める人物から、ロボットで有名な早稲田大学を推薦され、そこでも才能を開花させました。

推薦した人は、こう言っています。

「科学技術の分野で、10代の浅田真央、石川遼を誕生させたかった」

彼はまた、大学で「人づきあいを徹底的に学ぶ」と決意し、社交ダンススクールを皮切りに、10以上のサークルに加入しました。

でも、なかなか人間関係が作れません。

ある時、住み込みのバイトをすることになりました。
そこで、初めて親友と呼べる仲間Tができたのですが、出会い頭、その場で折り紙を折り、プレゼントをしたそうです。
Tは最初驚いたようですが、一緒に過ごすうち、親しくなっていきました。
そして、人間関係の輪が広がっていき、彼は、チームワークの大切さを大いに学んでいったのです。

「遠慮しない関係、損してもいい関係」・・・彼は今、仲間をそう定義づけています。

「一緒にやろう。起業しよう」と、研究仲間の女性から後押しされ・・・。

大学時代に、1年半かけて完成させた、後にヒットすることになる分身ロボット「オリヒメ」。

コンセプトは、「孤独をなくすロボット」。

彼の引きこもり体験が創作意欲を駆り立てたようです。

自信作を教授たちに見せたところ、
「これって、なくても、TV電話でいいんじゃない?」
と、意外にも、けんもほろろ。

捨てる神あれば、拾う神あり。

挫けそうになる中、彼の背中を押した人物がいました。
大学の研究仲間のひとり、高校時代に流体力学で高校生№1に輝いたこともある女子学生Yでした。
彼は、Yにも出合い頭に折り紙を折ってあげたそうです。
Yの反応は、「折り紙の作り方教えてほしい」という意外な反応。
オリヒメを見せたところ、
「一緒にやろう。起業しよう」と、逆に焚きつけられた格好になりました。

彼は起業し、ビジネスコンテストに応募、見事優勝して、オリヒメのレンタルビジネスを行うことになりました。

ロボットの価値は、人がいる価値・・・それって何?

ある病院から試しに1週間貸し出してほしいというオーダーがありました。

無菌室で過ごす白血病の少年を、孤独から解放してあげたいという親と病院側の欲求からのオーダーでした。
レンタル4日目に病院から連絡があり、
「とても喜んでいます。あと1週間レンタルを延長してください」
との嬉しい連絡でした。

その後、たくさんのオーダーが入るようになりました。

結婚式に出席できない人から、テレワークなど働き方改革を推進する企業から・・・。

吉藤氏は、ロボットの存在価値をこう表現しています。
「人がいる価値」
決して、ロボットは便利な存在とは定義していないのです。
それを越えた、極めて人間的な、心のつながりを大事にする存在としているのです。

これは、人間関係をつくれずに孤独だった過去、そして、そこから抜け出して本物の人間関係をつくれた体験から来ている価値観に他なりません。

「人生を変えるきっかけは、人がもたらす」
逆転人生で、吉藤氏は、そう結んでいます。

彼は、2019年10月、「分身ロボットカフェ」をオープンさせました。
体の不自由な人が分身ロボットを通して働けるカフェです。

自著【失敗しない起業の法則37】は、すぐにでも応用できる、起業に関わるノウハウが詰まった本です↓

https://amzn.to/30CXbu6