父の日の6月19日、生前の父、そして母を思い出す。
感謝の念とともに。
会社の進退を決めるのは半年後。親とそう約束して・・・
バブル崩壊により、会社は倒産の危機に瀕していた。
平成元年10月、名古屋に会社を設立した3年後のことだった。
借金も抱え、八方ふさがりの状態。
社員は、ひとりを残し、全員去っていった。
事務所は、賃貸料の安いところに引っ越した。
東京出張の際は深夜バス。タクシーは、基本遣わなかった。
こうして経費を抑え、副業も含め、ただひたすら新しい顧客を探して歩き続けた。
「半年後にこの状態から抜け出せなかったら、サラリーマンに戻りなさい」
これが、両親から持ち掛けられた提案だった。
この状態では、半年後に生活さえもが破綻することは目に見えていたから、
これは当然の提案だった。
半年の期限付き——そう考えると、逆に力が湧いてきた。
半年間で力を出し切ったら、結果は2択。
会社を続けるか閉めるかのどちらかと割り切れた。
火事場の馬鹿力とはよく言ったものだ。
おかげさまで、半年後には、単月黒字を達成。顧客も増え、先が見えてきた。
仕入先、取引先にも協力してもらい、何とか倒産は免れることができた。
難局は、半年の期限付きで乗り越えろ!
ふり返れば、それまでもそれからも、親は何度も「励まし言葉」をくれたものだ。
父さん、母さん、有り難う。
大切な人と「納期設定」。そうすると不思議な力が湧いてくる
もしあなたが今、苦境の状態にあるなら、半年後の12月までに事態を好転させるという目標設定をしてみてはどうでしょうか。
それを、いちばん大切な人に話してみてはどうでしょうか。
きっと、応援してくれるはずです。
たとえば、後継者がいなくて、このままでは会社を閉めざるを得ない。
そんな状態にあるなら、年内にどうするかを決定すると納期設定してみることです。
それを大切な人に相談してみたらどうでしょう、ということです。
大切な人と大事なことで納期設定することで、今まで隠れていた不思議な力が湧いてくる。
それが、私が体験して得た実感です。