私が起業する時、周りのほとんどの人は賛成してくれませんでした。
理由は、「会社の経営は水物だから、どうなるか分からない。止めておきなさい」
昭和の最後の年のことでした。
バブルがはじける前の、表面上は景気のいい年。
翌年、昭和天皇が崩御されますが、体調がすぐれないと報道されている時期でもありました。
私の親族で会社を経営している人は、叔父ひとりしかおらず、ある理由で、既に会社を閉めていました。
そんなこともあり、私の両親は大反対。
「路頭に迷ったら、どうするんだ!」
今ならわかります。確かに起業してからの25年の間に、2回ほど倒産の憂き目にあったわけですから・・・。
でも、性格なのでしょう。
反対されると、私はむしろ、やる気パワーが全開になるようです。
私は、両親と、起業するまでに300万円用意できたらという条件をクリアし、会社を立ち上げることができました。
そして、起業して思ったこと。
・会社を興すことは簡単だけど、事業を波に乗せるまでは、並大抵のパワーじゃうまくいかないということ。
・波に乗せるとは、家族全員が3度のご飯が食べれて、なおかつ事業でお金が回っていく状態をつくるということ。
今なら、「会社を興すより、会社を買いなさい!」と、アドバイスするかもしれません。
どんな会社と縁があるかにもよりますが、いい縁組ができれば、早期に事業を好転できます。昭和から平成に変わるその時代は、考えられないことでしたが・・・。
今まで会社を存続できたパワーは何か——。
100%に近い反対を受けての起業でしたから、絶体につぶしたくなかった・・・その思いです。
だから、むしろ反対言葉は、私にとっての、最大の励ましだったと言っても過言ではありません。
会社を倒産・廃業させるために会社を興す人間なんて、最初はひとりもいないわけですからね。
起業するなら、「絶対つぶさない」という覚悟を持つこと。
場合によっては、起業時に用意した事業資金を、会社をM&Aする資金に回す手もあります。ただ、その場合は縁づくりに細心の注意を払う必要がありますね。
◇起業する時に注意する情報は、コメント欄の「失敗しない起業の法則37」より↓
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