もし起業して赤字が続いたら、あなたはどうしますか?

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お金は借りられるが、見込み客がいないとしたら・・・。

あなたが起業したとします。
月30万円の生活費と月20万円の会社の経費、トータル50万円の資金が必要としましょう。

事業が軌道に乗るまで6カ月かかると予測した場合、事前に300万円用意しておく必要がありますね。
その300万円は用意できたとしましょう。

事業が軌道に乗るということは、どういう状態を示していると思いますか?

・・・それは、月50万円以上の収入があるということですね。

 さて、そう計画したものの、なかなか軌道に乗らず、半年が過ぎようとしているとしましょう。

仮に、あるルートから、追加の300万円を借金できたとします。

あなたはどうしますか?

私なら、見込み客がいなければ、サラリーマンに戻ります。

貯金の300万円は使い切りました。

でも、借金はしていませんから、かたちの上では無傷です。

元の会社には戻れないとしたら、転職活動をする必要はありますが・・・。

変なプライドさえ捨てられれば、前を向いて生きていけます。
反省して、また起業のチャンスを窺うことだってできます。

警告!「コンコルドの誤信」に要注意!!

見込み客が誕生しつつあり、後3~6カ月あれば軌道に乗るとしたらどうでしょう。

私なら、あと半年続行します。

でも、追加の300万円を借金する前に、まずは、仕入先に事情を説明して支払サイトを延ばせないものかどうか相談を持ちかけます。

半年間の仕入実績で信用を得ているならば可能性はゼロではありません。

見込み客はどうでしょうか。

プラス1のメリット(特典、値引,分割請求等)を持ち掛けると、早期に入金してもらえるかもしれません。

その上で、借金を申し込むことにします。

仮に、その後、半年かけて事業が軌道に乗らなければ、サラリーマンに戻り、自分のサラリーから、借金300万円を返済していきます。
そして、再起のチャンスを伺いながら、もっとしっかりした起業の準備をします。

私の場合は、会社を設立後にバブル・ショックもあり、会社を倒産の危機に陥れてしまいました。

その時、資本金の3倍の借金を抱えながら、親と「半年後には単月黒字を出す。できなければサラリーマンをやり直す」という約束を交わしました。

もし事業が軌道に乗らなければ、私は間違いなくサラリーマンに戻り、大きな借金を返す生活を送っていたことでしょう。

 あなたも、起業前に、赤字のデッドラインを決めておきましょう。

ここで申し上げたいのは、「コンコルドの誤信」には陥るな、ということです。

進退の見極めをする基準は、自分で責任をもって対処できるかどうかです。

お金と時間の設定を予めしておくことが肝要です。

※コンコルドの誤信――ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をし続けることが損失につながると分かっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。
超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来としている。

——逆境が人格を作る。(レフ・トルストイ/ロシアの作家)

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