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なぜ、ベテランほど大きなミスを犯してしまうのか?
ベテランのミスって、とても大きな損失をもたらす危険を秘めていると思いませんか?
経験を積み、自信を持った人間は、時として以下のような状態に陥ります。
・これは大丈夫と、細心の配慮を忘れてしまう。
・経験則の方が勝り、情報が新しくなっていることに気づかない。
・自分が間違えるはずはないと過信してしまう。
私にはそんな時期がありました。あなたはどうですか?
これって、まさにベテランが脇を甘くしている状態です。
それでは、新人の場合はどうでしょうか?
・新人の頃は、自分に自信がありません。
・間違いがないか、必要以上にチェックします。
・合せて、上司が目を光らせていますから、ミスが発生しても、大抵のことは最小限のボヤで済む場合が多いのです。
ベテランの場合、上司はいちいち細かいチェックを施しませんから、自分の脇の甘さが大きな失敗につながり、致命傷を会社に与えかねません。
ダブルチェックでもミスは防げない。
私たち広告業界の場合、締切りに間に合わなかったり、連絡先をミス表記することは致命傷です。
・せっかくの広告が掲載できません。
・応募者が集まらず、ミス表記先にも迷惑をかけてしまいます。
・何より、取引先の信用を失墜します。
これが、起業したての経営者であるあなたのミスだったら大変です。損失の内容によっては、会社を揺るがす大事件です。
「トリプルチェックの法則」とはコレ!
私の場合は、サラリーマン時代の苦い経験を活かし、広告原稿が完成しても必ずミスがあると思うようにしていました。
自分を信用せず、まず自分でチェックし、他のスタッフに原稿をダブルチェックしてもらい、最後に自分でチェックするのです。
「トリプルチェックの法則」です。
10回のうち1回は何らかのミスがあるものです。
その1回のミスが致命傷につながるなら、9回の行為はムダに見えますが、それは必要なムダです。
これは広告業界に限りませんね。
情報に対する感度を上げ、ミスを起こさない、あるいはミスを早期発見できるトリプルチェック体制を敷いた方が安全ですよ。
・・・もちろん、自分の生き方には大いに自信を持ってくださいね。
人は誰でも仕事のプロセス上でミスを起こすものだと思ってほしいのです。
そうすれば、ミスを起こしても最小限に食い止めることができますし、傷が広がる前段階で早期に発見できるからです。
社長ができなければ、社員はできないと心得よう。
経営者自身ができなければ、社員はできないものです。
社員は経営者を真似るものだからです。
仮に社員が大きな失敗をしても、責任を取るのは経営者です。
すべてを、「あなたごと」と捉えましょう。
500万円の広告が世に出るまで不安だった創業時。
起業して間もない頃、大手自動車メーカーより求人広告出稿の依頼がありました。金額にして約500万円。
何回チェックしたでしょうか。締め切りギリギリまで何度の何度もチェックを行いました。全社員はもちろんのこと、外部の制作ブレーンさんにもチェックをお願いしました。
それでも、広告が世に出るまで、ミスがないかどうか不安でたまりませんでした。もし、大きなミスをしてしまったら、500万円のお金が入ってこないどころか、仕入先である版元には、既定のお金は支払わなくてはいけません。
当時の手元資金を考えると、マイナスです。借金できなければ、会社が飛んでしまいかねない大事件になってしまっていたでしょう。おかげさまで大事には至りませんでしたが・・・。
起業時は、新人の気持ちでトリプルチェックを心がけましょう。
——過ちを改めざるを、これ過ちという。(孔子)
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