自著【失敗しない起業の法則37】の読者の方から、次のような質問をいただきました。
「起業しようと思っているのですが、たくさんリスクがありそうで、なかなか踏み切れません。参考になるアドバイスをお願いします」
確かに悩ましい問題ですね。
以下、参考までにお答えします。
起業すれば、日常生活が根こそぎ変わる。
二つの選択肢があって、どちらかを選ぶとします。
日常的に、そんなシーンは事欠きませんね。
昼食はラーメンかうどんか。うどんを選んで後悔することもあります。
次の日ラーメンを食べたら、今日こそうどんが良かったということもあります。
でも後悔したとしても、日常生活の中での選択ミスは取り返しのきくものです。
起業するかしないか――この選択肢は、日常生活の中で取り返しのきく選択肢ではありません。人生の選択そのものです。
起業しなければ、今までの日常生活に大きな変化はありませんが、起業すれば、今までの日常生活自体が根こそぎ変わってしまいます。
・日常が変わります。
・お金のリスクがつきまといます。
・基本、誰も助けてくれません。
・生活が不規則になりがちです。
・なかなか思うように周りが動いてくれません。
・家族を巻き込みます。そして、家族の日常も変わります。
このようなリスクを抱えながら起業することを想像してみてください。あそれでも起業する意志がありますか？
ここが、起業をするかしないかの判断の分岐点です。
最悪の状態をイメージし、それでもやりたいという意志があるかどうかです。
大変なでも、失敗する気がしない・・・そう思えますか？
起業して自分を試したいという人は、自分が提供する商品やサービスに愛着を持っているものです。
それでは、その愛着の大きさを、あなたはどのようにして量りますか？
・毎日その商品・サービスを提供していても飽きない。
・苦しい出来事があっても、何を置いてもその商品・サービスを提供したい。
そういう状況を想像し、黙想してみてはいかがでしょうか。
・儲かるから。
・ダメだったら途中で止めよう。
・上から指示されるのが嫌だから。
お金が潤沢にあるならいいでしょうが、借金をして、あるいは手持ち資金があまりない中での起業なら、考え直した方がいいでしょう。
前述した、起業とリスクを天秤にかけてみることです。
リスクに勝てる強い意志、何を置いてもやりたいという揺るぎない渇望感があれば、たとえ失敗したとしても、人生の軌道修正はし易いはずです。
サラリーマンが、起業家よりも企画力を要求される理由。
サラリーマンのまま生きていきたい。そして、どうせなら出世したいと思っている人もいらっしゃいますね。
さて、あなたならどうしますか？
私ならこうします。
「この商品・サービスを提供する事業をしてみたい」と、自分で企画立案した事業を社長に提案し、通った企画のリーダーシップを執ります。
そのためにも、企画提案力に磨きをかけます。
・起業と異なる点は、決めるのは自分ではなく、決裁権を持った社長や上司という点です。
・そして、決裁が下りて、事業の責任者に起用された場合、動くお金は自分のモノではなく、会社のモノという点です。
リスクは会社が背負います。
そのリスクを越えて、この商品・サービスは会社に利益をもたらすとなれば、社長はゴーサインを出すでしょう。
起業した社長の気持ちになって、企画提案力に磨きを掛けましょう。
いかがですか？
起業の意志とリスクを天秤にかける重要性、伝わりましたでしょうか？
起業すれば、あなたがリスクを背負うことになります。
起業の準備段階で、何度を自問自答してみましょう。
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