あなたはシェアする人?シェアを奪う人?
シェアしてギブする人、
奪ってシェアを独占する人、
あなたはどちらのタイプでしたか?
どちらのタイプになりたいですか?
山口周氏は、著書「NEW TYPE」で、
前者をニュータイプ、
後者をオールドタイプという名称ですみ分けしています。
・・・私ごとになりますが、20代を昭和で過ごした自分としては、
明らかにオールドタイプに入ります。
昭和の企業、まあ結局は平成を通しても同じだったのですが、
企業はシェアを伸ばし、№1を目指すのが当たり前という目標設定をしていました。
だから大企業になろうとして、結果、大企業、中小企業というすみ分けが成立していったのですね。
国もそれを踏まえて産業分類したり、企業を支援してきたのです。
構造上、大企業に大きな支援の配分がもたらされてきたわけです。
教育もそうでした。
最低でも平均以上、誰にも負けずに、できることなら№1を目指せ、となっていったのです。
昭和は勝ち残ることが善だった。
私の一世代上は、団塊の世代です。
戦後、いちばん人口の多い世代ですから、勝ち残っていくことがひとつの生き方でした。
我々は、その背中を見てきたわけですから、どうしてもオールドタイプになってしまったんですね。
というわけで、昭和世代のニュータイプは少数派でした。
・・・ところが、平成を潜り抜け、今にBack To the Futureしてみると、オールドタイプは激減していることに気づきます。
そして、自分自身、奇妙な感覚にとらわれてしまいます。
何だと思いますか?
世代が一緒なら、あなたも同じ感覚を持っているかもしれませんね。
――決して他を出し抜き、№1を取ろうなんて考えていなかった――
この感覚です。
№1を取ったら嬉しいものです。
でも、人を押しのけてまで、という感覚はありませんでした。
昭和の企業ドラマにあるような蹴落とし方や、「倍返しだ!」なんて言う感覚は薄かったのではないかと・・・。全くなかったというのは嘘になります。
薄かった、という表現が適しているように思います。
あなたはいかがですか?
30代、40代、50代のあなたはいかがですか?
年代で分けるのもオールドタイプの典型かもしれませんが、明らかに世代間のギャップは、大枠では存在します。
私たちは「ハーフタイプ」だった。
とすると、60歳前後の私たちの世代はどうなんだろう、と考えてみました。
結論は、「ハーフタイプ」です。
オールドタイプで生きながら、ニュータイプにあこがれてきた、と言ったらいいでしょうか。
お互いが儲ける。
お互いが楽しむ。
お互いが周りや社会に良いことをする。
共存共栄で甘え合うわけではなく、競争共栄で競うけれども、協奏共栄で一緒に幸せになる――私は、バブルとリーマンの2大ショックの狭間で、そんな言葉を遣ってきました。
まさに、ハーフタイプです。
だから、ニュータイプがこれから主流になることは、とっても自然なことに思えます。
ところで、山口周氏は、著書の中で興味深い話に触れています。
中世から産業革命までの1000年以上の歴史の中で、シェアしてギブする人たちが圧倒的多数だったというお話です。
なぜかというと、「コモンズ」という共有地が、ずいぶん長い間、共通の財産だったという事実です。
あなたは、歴史的瞬間に起業する「親人類」
ということは、古き良き時代を取り戻すことも、ニュータイプの役割ということです。
かつて揶揄された「新人類」ではなく、「親人類」なのです。
30~40代のあなたにとって、歴史的な瞬間に起業しようとしていることになります。
我々世代は、オールドタイプとニュータイプの橋渡しをする役柄でしょうか。
文字通り、ハーフタイプです。
サラリーマンから起業しようとしているあなたは、今まさに人生のハーフタイムにいるのではないでしょうか。
(ダジャレも、ハーフタイプですかね・・・)