私もやっていた「売り込み」の時代は終わった・・・そう確認した出来事。
本日の朝、マンションの私の部屋をコールする人間がいました。
「どうぞ」と、私はマンションの1回のドアを開ける操作をしてしまいました。
配達員と思ってのことですが、「ピンポ~ン」と音がしてドアを開けると、
「住宅展示会の案内ですが・・・」と、営業スタッフの姿がそこにあったのです。
いわゆる「飛び込み営業」です。
昭和の時代は当たり前、平成の時代も営業方法のひとつとして定着していました。
結局、門前払いをしてしまったのですが、長年に渡って営業経験をしてきた私は、その営業スタッフが可哀そうに思えてなりませんでした。
かつての私の姿がそこにあったからです。
むしろ、飛び込み営業を推進しているだろう、その会社への怒りがこみ上げてきたのです。
非接触の営業がニューノーマルになってきているご時世に、もっと営業スタッフのことを思って仕事環境をつくってくれればいいのにと、勝手ながら思ってしまいました。
売り込むのではなく、必要な時に必要な情報を提供して信頼を得る。
それが今の営業の基本です。
極論、売り込みは相手の時間を奪う行為であり、相手の心証を悪くする行為である・・・今はそう思われています。
営業不必要論を展開するビジネス本がヒットしているぐらいですからね。
WITHコロナ、アフターコロナ時代、もはや今までの営業は要らない?
あなたは、「カスタマーサクセス」という職種名をご存じですか?
外回りや電話で新規の顧客を獲得する従来の営業とは違い、いったん獲得した顧客を継続顧客にするために活動をする人のことを言います。
クラウド経由でソフトを提供する会社やゲームアプリを提供する会社の営業の仕事は、このカスタマーサクセスでした。
今や多くの顧客がシェアリングやサブスクリプション(定額課金型)のサービスを求める時代になってきていますから、カスタマーサクセスのできる転職希望者を、たくさんの企業は求めているのです。
しかし、新しい仕事ということもあり、経験者はまだ少ないのが現状です。
そこで、業績が落ち込んでいる外食業界、サービス業界からの未経験者を採用し、カスタマーサクセスの仕事ができるように教育しているのです。
平成の時代から求められていた仕事ではあったのですが、コロナ禍が旧来の営業の仕事に疑問符を投げかけ、新しい営業方法に目を向けるように示唆したと言っても過言ではありません。
営業系の年収が2021年4月時点で、昨対比6%アップと、ジワリ上昇しているのは、営業系全体の経験者ニーズが高まったほかに、この新しく登場した職種へのニーズが高まったことが影響しているようです。
常に安定した売上を上げ、経営を安定させるためのカスタマーサクセスの仕事に注目し、今のあなたの仕事に活かせるかどうか、考えてみてはいかがでしょうか。
起業を考えているのであれば、カスタマーサクセスの仕事を導入したらどうなるか、一度考えてみてはいかがでしょうか?
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