社内報の表紙に飾られた昇進の祝辞。「ライバルは仲間」と思った

letter-congratulations

サラリーマンだった頃、編集部門から営業部門に異動になり、とまどいながらも未経験から1年で№1となって昇進。その時、ライバルだったY氏からメッセージをもらった時のストーリーです。

「がくは、営業を盛り上げろ。俺は編集・制作をもっと盛り上げる」

「がく、おめでとう・・・」

社内報の1ページをまるまる使って、Y氏は、私(Yoshida)のマネージャー昇進を祝ってくれた。ちなみに、「がく」は、私の名古屋での(一部東京での)ニックネーム。

私は、編集スタッフとして名古屋に転勤。
Y氏は、途中から制作スタッフとして名古屋に赴任してきた。

社内を盛り上げ、名古屋の存在感をアピールするため、私とY氏二人で、「YYプラザ」という、編集・制作の非公式グループを結成し、営業と一体となって、ワイワイ、お祭りのように活性化する組織づくりを心掛けた。

年齢もほぼ一緒。
たぶん、昇進時期も一緒と思っていた。

ところが、私の環境が変わった。
営業部に異動になったのである。

「がくは、営業を盛り上げろ。俺は編集・制作をもっと盛り上げる」
Y氏は、異動する前日に、そう言って送り出してくれた。

今度は、もっと広い視点で「YYプラザ」を結成し直し、ワイワイを続けようという、彼の、私への励ましの言葉だった。

最初は成績が伸び悩んだものの、周りからの応援もあり、私は1年で成績ナンバー1になっていた。

当時は、営業成績が良ければ昇進が早かったこともあり、私は、いち早くマネージャーに昇進することができた。

「がく、おめでとう・・・」は、その時の社内報の表紙に掲載されたものだ。
しかも、自筆である。
今も私の手元には、その社内報はある。

ライバルに送る祝辞。Y氏は心が広い。
ライバルの前に仲間だ、ということを、彼はよく知っている男だ。

彼は、程なくマネージャーに昇進した。

——Y、あの時は有り難う。今は東北で大活躍中とのこと。東のYだね。西のYの僕にとっても刺激になる存在だよ。これからは、日本というステージでYYしようぜ——