会社の売却が成功したら、「成約式」「社長卒業式」をやろう

graduation

娘に感謝される「成約式」って、いいですね

まずは、次の文章を読んでみてください。

お父さん、長い間おつかれさまでした。
私が小さい頃からいつも仕事ばかりで、
たまに寂しい時もあったけれど、大人になってみて
経営者としての大変さが分かり、改めて尊敬しています。
大学時代に進路で悩んでいた時、「好きなことをやりなさい」と
言ってくれたこと、今でも感謝しています。
でも、私が会社を継がなかったことがどこか心残りだったので、
この日を迎えることができて心からホッとしました。
これからは少しゆっくりして、家族でたくさん思い出を
作っていきましょう。
最後に。父が大切にしてきた会社を引き継いで下さり、
ありがとうございます。これからも末永くよろしくお願いします
                        ゆみ

これは、日本経済新聞の6月21日(月)朝刊の1面広告に掲載された文章です。

発信者は「日本M&Aセンター」。

文章は、会社を第三者に事業承継した父と、会社を引き継いだ人に対して、娘である「ゆみ」さんからの感謝メッセージ。

これは、M&A成立後の企業同士の門出を祝うために、日本M&Aセンターが執り行っている「成約式」のワンシーンです。

しかも、式の進行役は、結婚式場やホテルで勤務経験のある「M&Aセレモニスト」という社員たちというから驚きです。

日本M&Aセンターの細やかな心遣いを感じる、好印象の広告だと思いませんか?

思わず感激!!社員にやってもらった「社長卒業式」、いいものですよ

会社を売却する側にとっては、大事にしてきた娘を第三者の男性に嫁がせるような寂しさを伴うものです。
でも、ずっと自分の手元に置いておくことはできません。

親族や社員に後継者がいないのであれば、第三者を後継者として事業承継する必要があります。

そうしなければ、自分の代で廃業せざるを得ません。

廃業の多くは、家族・社員・取引先の利害関係者に迷惑をかけ、本人のこれからに暗い影を落としてしまいかねないものです。

私が今回出版した「愛の会社エグジット 売り手も買い手も幸せになる事業売却」というビジネス本も、日本M&Aセンターの「成約式」のような、社長卒業という「卒業式」をイメージして書いたものです。

卒業式なら、家族、社員、取引先、買い手の笑顔と拍手で送ってほしい。
そう思いませんか?

私自身、会社を売却した体験者です。
短時間ではありますが、社員一同から、卒業式に似たセレモニーを開いてもらいました。
一人ひとりからのメッセージとプレゼント、そして涙・・・感激しました。

取引先からは、独自編集による、世界に1冊しかない私だけの本をプレゼントしてもらいました。「アドステージ魂よ、永遠に」というタイトルです。(※アドステージとは、会社を売却する前の社名です)ずっと、大事な場所に保管してあります。

さて、2025年に「大廃業時代」がやってくると経産省が警告を鳴らしています。
中小企業の3分の2の社長に後継者はいません。

前向きに社長を卒業する本人、幸せを手にする利害関係者、そして日本の社会問題のひとつが解決するという絵を描けるなら、後継者のいない社長は第三者に会社を売却した方がハッピーです。

私は、それを「会社エグジット」と呼び、そこに愛があることが大事と提唱しています。

コロナ禍で経済的に大きなダメージを受けている中小企業はたくさん存在します。

だからこそ、これから、「会社エグジット」は大きなうねりとなっていくのではないかと感じるのは、きっと私だけではないでしょう。

◇「愛の会社エグジット 売り手も買い手も幸せになる事業売却」↓

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