会社を売却すると会社が存続できる。矛盾はありません。

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ほとんどの社長は会社の存続を望む

自分で起業し、あるいは先代から受け継ぎ、本来なら後継者に会社を引き継ぎたいと思うのが人情であり、自然の流れです。

ほとんどの、というのは、人を騙して儲けようという、悪事を働く社長が一部いるからです。その悪徳社長は、儲けたら、お縄になる前に会社を整理してしまいます。

腹が立ちますが、いつの時代でも出現する輩ですから、無視しましょう。せめて、引っ掛からないようにしましょうね。(私も、会社を創ったばかりの時は、数百万の痛手を負ってしまったことがありました)

もちろん、起業した時から早く会社を売却しようとする社長が悪いと言っているわけではありません。会社の価値を最大化して早期に売却し、次の社長がその高い価値の会社を引き継ぐのなら問題ありません。会社は存続するのですから。

世界一古い会社をご存知ですか?

日本の金剛組という建設会社です。578年創業で、1400年以上続く会社です。なんと、2005年までは金剛一族が経営していました。

金剛組を入れて、1000年以上続く日本の会社は、他に、587年創業の池坊華道会、705年創業の西山温泉慶雲館など7社あります。ちなみにここに登場した3社は、世界の最古の会社トップ3です。

日本に侵略戦争がなかったことも幸いしていますが、日本の会社は老舗企業数で世界一。会社を存続させることは当たり前というDNAが脈々と引き継がれているのではないでしょうか。

私の住む名古屋の社長仲間の中にも、100年以上続く会社の社長が結構いることに驚きます。会社の寿命は平均24年と言われていますが、本当なのかな?と疑わしくなる時もあります。

5年後に会社は廃業せざるを得ない?

第四次産業革命に歩調を合わせ、生産性を良くしなければ、例えば5年後に会社を廃業せざるを得ないとします。

現社長は従来通りの経営をしていきます。
会社の売却先がIT社会を生き抜く力があり、AI、IoTに理解を示している社長が経営をしていきます。さあ、どうなるでしょうか?

結果は言うまでもありませんね。

売却した方が会社は存続するのです。

シンプルに、こう考えるといいのです。

会社は私物ではなく、公器。
人生100年時代。
会社もやりようによっては100年時代を創れるのです。

――ところで、「会社の売却」に対して、どんなイメージを持ちますか?

私の場合、3年間の後継者育成に大失敗し、大事な人・信頼できる人に相談する中で、初めて「会社の売却」ということに対して向き合うことになりました。

正直、色眼鏡で見ている自分がそこにいました.

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