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コロナ禍で、戦後最大の経済危機に!
コロナ禍が原因で、2020年、4~6月期は、日本経済がひっ迫していることが明らかになりました。
いくつかのニュースを列挙させていただきます。
<世界>
・世界主要国のGDPが前年同期比1割縮小。リーマン時の3、5倍。
<日本>
・上場企業、純利益57%減。製造業は85%。
・日本のGDP、年率換算でマイナス27、8%。戦後最大の下げ。(リーマン直後は17、8%)
<中部>
・中部企業の経常損益、3社に1社が赤字。
いかがですか?
こういう経済環境の中で起業するのは、ちょっと腰が引けるでしょうか?
経済環境のマイナス面だけを捉えると、確かに、私も腰は引けます。
2025年、3分の1の中小企業が廃業する?
ところで、2025年に中小企業の3分の1、127万社が廃業する可能性があると、以前から経済産業省が予測していたことをご存知でしょうか?
いちばん大きな原因は何だと思いますか?
業績悪化でしょうか?
それもありますが、一番ではありません。
一番は、「後継者不在」です。
そして、廃業予定の会社の半分は黒字廃業するというのです。
もしそうなったら、日本経済は大きく揺らいでしまいます。
・失業者が600万人出ることになります。(換算すると1社5人)
・22兆円の経済損失が生まれます。(国家予算の5分の1)
そこに、コロナが襲ってきたということです。
ひょっとすると、この予測はもっと早いカタチで現実化するかもしれません。
以上、後継者問題の視点から見てみました。
廃業が先か、「世代交代」が先か・・・それが問題だ。
今まで、ショッキングなニュースとデータを並べてみました。
これは、「あなたに起業は難しいですよ」「覚悟しましょうね」と言いたいがために引っ張ってきたニュースでもデータでもありません。(もちろん、起業には難しさと覚悟は伴いますから、それを否定するものではありませんが)
経営者の世代交代、新陳代謝が迫られているということを言いたかったのです。
ひとつ、質問です。
現在の、企業が廃業する社長の平均年齢は何歳でしょうか?
・・・70歳です。
次の質問です。
70代の社長の会社は全体の何割でしょうか?
・・・3割です。60代の社長と合わせると、その割合はなんと6割になります。
最後の質問です。
その中で、後継者不在で悩んでいる社長は何割いるでしょうか?
・・・3分の2です。
このことから、どんな答えが導かれるか?
事業承継をどんな方法で行うかは、お話の本筋ではないので、今回は触れません。
答えは、世代交代が行われるということです。
40代のロスジェネ世代が主役になる!?
団塊の世代という言葉はご存知でしょうか?
戦後のベーブーム世代のことを指し、昭和の競争社会の中でもまれながらも、日本経済をけん引してきた世代です。日本の成長路線に乗って会社を伸ばしてきて今日に至ります。
彼らは今、70代前半です。
その子供たちの世代はどうでしょうか?
40代中心の団塊ジュニア世代で、やはり、他の世代よりも人数が多く、競争社会の中で生きてきた世代でもあります。
ただ、父親世代である団塊の世代とは、価値観は全く違っています。
バブルショック後に社会人にはなったものの、就職氷河期に当たってしまったロストジェネレーション世代です。
イケイケドンドンではなく、手堅く生きることを余儀なくされました。
平成に入って、日本企業は成熟期。バブルショックや、続く金融危機も手伝い、なかなか正規社員になれず、多くは、「フリーター」「派遣スタッフ」として働かざるを得なかった世代です。
この世代を中心に、経営の世代交代を行っていかないと、日本経済は破綻することを、予測の範囲ではなく、「あなたのことだよ」と、コロナ問題は明確に指摘したと言っても過言ではないのです。
人生100年時代、起業に年齢は関係ない。
安全を期して、副業からの起業でもいいでしょう。
自信があれば、スグ起業してもいいでしょう。
ただひとつ、覚えておいていただきたいことがあるのです。
ここ5~10年の間に、新しい社長が続々誕生しているだろうという、かなり確定的な未来がやってくるということです。
そういう視点でとらえると、あなたが起業しようとしていることは時代の要請ではないかと考えます。
もちろん、あなたの事業が社会に受け入れられるための準備、トライアルをして自信を持った上での話ですが・・・。
語弊があるといけませんので、ひとつ――。
70代から40代への社長交代、世代交代を絶対視しているわけではないことをつけ加えておきます。
今、起業する年代で一番多い世代、それは定年退職後の60代の起業家なのです。
人生100年時代です。
基本、年齢は関係ないことを忘れないでください。
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