あなたの会社に後継者がいない場合、廃業と会社の売却(会社エグジット)、どちらを選びますか?
※会社エグジット→後継者のいない中小企業の社長が会社を第三者に売却することによって、自らの次の人生、そして家族や社員、取引先などの利害関係者の幸せを創造し、大廃業時代が来るといわれている日本経済を救う愛ある行為」のことを言います。
参考までにどちらがお得か、下の比較表をご覧ください。
以下、ひとつひとつ比較しながら説明させていただきます。(廃業VS会社エグジット)
お金、時間、周囲の評価。自分の将来と大切な人たちの幸せを考えたらどっち?
会社エグジットは将来の資産も評価されますが、廃業はその時点以降の資産は発生せず、あくまで「清算すること」になりますから、会社エグジットに比べて不利になります。
◇お金
上の表の「お金」の列をご覧ください。
会社エグジットでは将来利益やのれん代を手にすることができます。
借金があっても、手にするお金と相殺すれば、廃業より有利であることは言うまでもありません。
一方、廃業の場合、将来利益やのれん代はなく、あくまでも清算・処分の領域になります。お金が残らず、借金返済に苦慮する可能性もあります。
例えばあなたの会社が製造業なら、保有する機械設備をいくらで売却するかによりますが、値段がつけばいいですが、逆に廃棄のために費用が発生する場合があります。
お金が残らず、借金返済に苦慮する可能性が出てくるのです。
また、意外に知られていないのが「税金」に関することです。
株式の売却にかかる税金は、売却益に対して約20%。
一方、廃業の場合は、会社の資産を売却した時に法人税がかかり、清算時に受け取る配当所得に対して所得税がかかります。
加算すると、キャッシュを得ても廃業の方が税負担は重くなります。
◇時間
次に「時間」の列をご覧ください。
会社エグジットは、売却先との共同作業になりますから、あなたにかかる時間の負担は相対的に小さくなります。
また、会社磨きが必要ない場合は、会社を売却する時点までが1年以内というケースが多いため、比較的短期間で済みます。
一方、廃業の場合、プロの手を借りるにしても、単独作業になりますから、時間の負担は相対的に大きくなります。
手続きも煩雑で、会社エグジットよりも時間がかかることもあります。
また、借金を背負った場合、その返済に長い時間を要してしまいますので、比較的長期間にわたって関わらざるを得ないことになります。
◇周囲の評価
「周囲の評価」の列をご覧ください。
会社エグジットがうまくいけば、社員や取引先、家族などのステークホルダー、売却先に感謝されますが、廃業の場合、社員や家族が路頭に迷ったり、取引先や金融機関に迷惑をかけてしまう可能性があります。
いかがでしょうか?
まずは、会社の価値を「ざっくり査定」してみましょう。
そうすれば、会社エグジットへの光が見えてくるものです。
私の知人のひとりは、当初は会社エグジットをする予定はなかったのですが、ある会社からオファーが舞い込みました。
その提示額の大きさに驚き、最終的には会社エグジットしたという生々しい話もあります。
廃業を考える前に、会社エグジットの可能性をまず考えることをおすすめします。あなたのこれから、ステークホルダーの幸せを考え、愛ある行動を模索してみてください。
ちなみに、ざっくり査定の算式は、
現時点の純資産+将来利益+のれん代
です。
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