コロナ禍で、世の中はオールインワンの変化をもたらした。
コロナ禍によって、今までの価値観はあらゆるところで変化してきています。
たとえば、テレワークによって、自宅が職場に変わりました。
会社は通勤するもの、という価値観が、コロナ禍によって180度変わったのです。
たとえば、自宅に居ながらリモート飲み会。
これも、飲み会は外でするものという従来の価値観を変えてしまったのです。
年収300～400万円の若者を中心とする、郊外への持ち家願望が大きくなったのも、自宅が住居+職場+飲食店という、オールインワンという価値観に変わったからです。
さて、そんな中にあって、日本の政治家・官僚は、日本の行く末をこうしていくというビジョンを示しているでしょうか？
あなたは、どう思いますか？
経済と人命を両輪で守っていくと表明しているようですが、具体的なビジョンが明確に伝わってきません。
GO TOで経済を活性化し、一方、外出自粛を国民に促してはいますが・・・2020年11～12月の施策は結局うまくいかず、GO TOの一時全国凍結という流れに変わっていきました。
国民は、この国や行政の施策に右往左往させられたことでしょう。
人命と経済、国は果たして、ビジョンを示しているだろうか？
どうして、こんなことが起こるのでしょうか？
それは、国にビジョンがないからです。
では、ビジョンとは何でしょうか？
「将来のあるべき姿を描いたもの」と、ものの辞書にはあります。
それは、未来図であり、それを見て、関わる組織の人間たちが理解でき、行動できるものでなければいけません。
・なぜ・・・Why
・何のために(誰のために)・・・Whom
・誰が・・・Who
・何を・・・What
・いつ・・・When
・どこで・・・Where
・どのように・・・How
この６W１Hがはっきりとしていなくてはいけません。
この６W１H、経営理念を創る上で、ベースになる情報です。
各社の経営理念とビジョンを見ていくと、一体であることが多いですね
今回のコロナ禍に当てはめると、たとえば・・・。
・2021年の年末までに、
①コロナ感染者ゼロを目指し、治療役と予防薬が完成し、国民全体に行き渡らせます。
②経済政策としては、6月までは昨年対比マイナス、年末までに昨対比±ゼロを目指します。
・人命救助の観点からは、６月末までに○○、年末までに○○という手を打ちますので、ご協力ください。(○○は法的措置が伴い、○○は要請です)
・経済政策の観点からは、６月までに○○、年末までに○○という手を打ちます。支援は、○○、△△、◇◇という3種類用意します。(段階的に支援ボリュームを減らし、2021年末で終了します)
これは、2021年末までにコロナ感染者ゼロを目指し、マイナス経済を覚悟しながら1年でゼロベースに戻すというビジョンであり、それに伴う計画の骨子です。
このように整理して伝えてもらうと、国民が右往左往することはなくなります。
経験のないことだったから、というのは理由になりません。
ビジョンと計画は、分かりやすく、取り組みやすいものにまとめて表明しなければ、うまくいくわけがないからです。
特に、継ぎはぎだらけの経済政策は、国債の大幅アップを余儀なくしてしまうのです。つまり、後世の子供たちの負担を増やしてしまうのです。
民間企業だったら、すぐ倒れてしまいます。
もうひとつ。
日本が「世界一の平和国家として、世界平和のリーダーシップを執る」というビジョンを示したとします。そうすると、どんな未来図を描くでしょうか？
・少なくとも、「核廃絶」を目指す国として真っ先に調印し、世界に呼び掛けていることでしょう。
・しかも、日米安保協定と相矛盾しない方法を考案し、アメリカに交渉することでしょう。
これが、ビジョンというものです。
国と違い、企業は赤字では経営できず。ビジョンありき！！
さて、企業においてはどうでしょうか？
はっきり申し上げますと、ビジョンなき企業は存続することが難しいでしょう。
成長することだけが企業の役割ではありません。
社会の〇〇に貢献するために企業を存続させるというビジョンがないということは、企業存続のエンジンがないのと同じですから、息切れし、利益が上がらなくなったら続けていく力を失ってしまうからです。
国は赤字でも運営できますが、企業はできません。
そう言う意味でも、ビジョンを作り、社内外に表明していく必要があります。
ひとりだけの会社でも同じことです。
ビジョンの作り方は、参考までに、下記ブログをお読みください。
◇起業時の理念は６W１H、事業承継時の理念は７W2H。その内容はコチラ↓
☆自著【失敗しない起業の法則37】はコチラから↓
